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大手企業社員の“早期退職”後に分かれた明暗。「定年まで働くべきだった」と後悔した男性40代の理由は…――大反響仰天ニュース傑作選

上司を退職に追い込む「部下の逆パワハラ」

感きわまるビジネスマン 一方、退職したことで人間関係のストレスから解放され、充実した日々を送れるようになったケースも。  高校を卒業後、大手食品メーカーに30年ほど勤務した山崎充さん(仮名・50代)は、「係長」という役職に就きながら「早期退職」を決意した。その原因は、異動先での“部下からの逆パワハラ”だった。 「今までとは勝手が異なる現場に配属になり、部下から仕事を教わっていたのですが、毎日罵声を浴びせられていたのです。部下は役職に合う仕事を私に覚えさせるために指導しているつもりでしたが、私は次第に、会社に行くのが苦しくなりました」  上司はその状況に無関心で誰も助けてくれない。山崎さんは精神的に追い詰められていったという。そして、「早期退職制度」を利用し、自己都合により退職することにした。

1000万円入金された通帳にワクワク

 早期退職して良かったことがあったという山崎さん。 「有給休暇を消化して、社会人になってから初めて長い休息期間を設けられたこと。そして、今までの人生を振り返れたこと。生い立ちから現在に至るまでの自分のストーリーを書き出してみました。エンディングノートのようなかたちですね。また、生きているいちにやりたいことのリスト(バケットリスト)も作ったんです」  バケットリストで思い浮かんだのが「起業」「副業」「友達作り」。 「これから約10年をどう生きるかを考えました。そうすることで、自分の人生に後悔することはないだろうと思ったのです」  山崎さんは退職金の使い道も決めていた。優先順位は「娘の大学費用」「投資」「趣味」である。 「早くに退職金をもらえたことがいい機会だったと思います。1000万円入った通帳を見て、ワクワクもしましたね」  そして何より、大手企業の社員としての責任や人間関係から開放され、現在はストレスをあまり感じなくなったという。  とはいえ、困ったこともある。それはやはり、金銭の問題だ。山崎さんはすぐに再就職できたが、住宅補助金がなく、収入も3分の2ほどに減少した。
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収入が激減しても「心は豊かに」
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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