レスの夫を後悔させるくらいスキルアップしていたい
――もしかしたら、白石さんが誠実に仕事に向き合っていることを感じ取っていたのではないでしょうか。
白石:そうなのかもしれない。境遇にも依るとは思いますが、私は同じようにお子さんがいるセクシー女優さんには「焦らないで」って伝えたいです。胸を張って仕事をしているのだと知れば……きっと子どもたちもわかってくれるはずです。
――そういえば、旦那さんはこの仕事のことは知っているのでしょうか?
白石:私は未だにバレてないと思っています(笑)。もともと夫は単身赴任でアメリカにいるんですよ。日本に帰ってくるのもお正月と誕生日くらいだから、一年に2~3回程度。私の中では親友と結婚したような感覚がありますね。私の友達や家族にも積極的に接してくれるし、波風なく仲の良さを維持できていると思います。何より、私は夫に対してちゃんと恋愛をしていますから。
――それって結婚生活においてすごく大事なことですよね。ただ……レスではある、と。
白石:そこは……このままでいるわけにはいかないというモヤモヤはずっと抱いています。やっぱり私も一人の女なので、一番愛する人から愛されたいじゃないですか。セクシー女優の仕事を続けている理由の一つには、いずれレスを解消した時に「なんで俺は今までこの妻を抱かなかったのか」と後悔させるくらいのスキルアップをかましたい気持ちがあると思っています(笑)。
――旦那さんから女性として扱われることは、白石さんの女優人生においても大きなテーマなのですね。
白石:でも、今は夫婦ってそれだけが全てではないと思っていますよ。肌感や温度感、心の繋がりさえあれば満たされることもある。もともと、人間関係に完璧なんてないんです。夫婦だけでなく、子育てだってそう。私なりのやり方を見つけて、前を向いていくだけです。
いつか“レス”を解消しても、セクシー女優を続けていきたい
――白石茉莉奈としての、これからの目標を教えてもらえますか?
白石:「生涯現役」です!セクシー女優って、長く続けていくことをもっと評価される仕事であるべきだと思うんですよね。でも、長くいるだけのお局にはなりたくない。20周年を迎える頃になったら、モデルの育成にも尽力したいし、この業界で戦い続けられる人間でありたいです。
――20周年となれば、お子さんも成人されていますよね。
白石:もしかしたら、息子も結婚をして孫ができているかもしれない(笑)。でも、まだそこまでは考えれられないかな。ちょうど今は夏休みなので、旦那の親戚がやっている海の家でバイト中なんですよ。毎日、海に沈む夕日の写真を送ってくれるんです。
――お子さん、なかなかロマンチックに育っていますね(笑)。もしもこの先、旦那さんとのレスが解消したとしたら、セクシー女優の仕事はどうするつもりですか?
白石:夫を説得してでも続けていきたいです。「あなたが抱いてくれるようになったのも、この仕事のお陰だから」って。それに、この11年間、家族をバラバラにすることなくやってこれたことは私にとっての誇りだから、それを受け入れて欲しいとも思っているので。
――頭ごなしに「辞めろ!」と言われる可能性もありますよね?
白石:そういうことを言う人じゃないと思っている甘えがあることは自覚しています。だから実際のところは、その時になってみないとどうなるのかわかりません。それでも、この活動をしてきた11年間がどれだけ素晴らしいものだったのかをプレゼンして、どうにか了承してもらいます!
――それだけ、白石さんにとってセクシー女優の仕事はかけがえのない存在なのですね。
白石:いつか、ファンの皆さんにも「ついに夫とレスを解消しましたけど、まだまだ頑張ります!」って言いたいですね。どうせなら、みんなでお祝いパーティーしちゃいましょう(笑)!
――ありがとうございました!