仕事

「同僚のPC」を勝手に覗いていた営業マンの末路。監視カメラを仕掛けられ…

監視カメラに映っていたのは…

トラップを仕掛けた菅さん。その結果は、思っていた通りだった。 「青木は私が『感触あり』と書いたところに営業をかけていました。もちろん、そこは私が『脈なし』と判断したところですから、契約は取れません。上司に相談したところ、『俺はそうは思わない』とのことで、疑いを晴らすため、私と青木のパソコン画面が見えるような形で監視カメラを設置し、様子を見ることになりました」 カメラには衝撃の行動が映っていた。 「1週間後、カメラを確認すると、全員が帰ったあと、青木が私のパソコンを起動して、パスワードを入力、ファイルをプリントアウトする様子が映ってしました。なぜ私のパスワードを知っていたのか、気持ちが悪かったですね。ここで裏切られていることを知りました」 ファイルを盗み見していた青木さん。結局、どうなったのだろうか。 「青木は私以外のパソコンにも盗み見が発覚。不正アクセス禁止法違反まがいの行為ということで、謹慎処分になりました。居づらくなったんでしょう、そのまま復帰することなく、辞めていきました。どうやってパスワードを見破ったのか、なぜ私がファイルに顧客の情報をまとめていることを知っていたのかは、教えてもらえませんでした」 パスワードがかかっている同僚のパソコンを盗み見する行為は、場合によっては不正アクセス禁止法に抵触する可能性もあるほか、自分の信用を大きく失うことになる。いくら魔がさしたとしても決して許されない。躍進する同僚の姿がうらやましければ、頭を下げてでも直接ノウハウを聞きだすのが、成功への一番の近道ではないか。 <TEXT/佐藤俊治>
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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