仕事

「同僚のPC」を勝手に覗いていた営業マンの末路。監視カメラを仕掛けられ…

都内の会社に勤務する菅智也さん(仮名・30代)は、信頼していた会社の同僚に裏切られていた経験を持っている。菅さんは大学を卒業後、システム会社に就職。営業部に配属された。ここで同僚の青木さん(仮名・30代)と出会った。
PC 会社員

画像はイメージです

営業リストを活躍し、順調に結果を残す

「入社式のときにたまたま隣の席に座ったことから、仲良くなったのが青木でした。研修も同じで、配属先も営業部に。ライバルという考えは自分にはなく、お互いに営業の方法をアドバイスする、飲みに行って上司の愚痴を言うなど、助け合って仕事をしていました。私が悩んだときには、優しい言葉をかけてくれたりして、信用しきっていました」 菅さんは出世をするため、努力を重ねていったそう。 「営業先をリスト化して、電話営業での感触、初回訪問で感じたこと、契約の見通し、客先からの要望、そのためにやらなければいけない事項などをすべてExcelに記載して保存していました。もともと営業トークは得意なので、すぐに結果が出るようになって、営業成績がトップになりました。回りからは『出世間違いなし』と言われましたし、自分も『もっとがんばろう』と思っていました。青木のことは、特に気にしていませんでした」

リストアップしていた顧客が奪われていた

営業マンとして結果を出した菅さんですが、あるときから、「おかしい」と思う出来事が続くようになったそう。 「私がリストアップしていた顧客を、青木が先に売り込みをかけ、注文を取るという事態が多くなったんです。最初はたまたま被っていたかなと思ったのですが、青木の取ってくる仕事は、決まって私が『ここはいけそう』とチェックしていた客ばかりで。『おかしい』と思うようになりました。なぜなのか聞いてみると『たまたまだよ』とごまかされていました」 同僚の青木さんに疑念を抱いた菅さん。試しに、トラップを仕掛けたという。 「青木は『たまたま』と言ってますが、なにかがおかしいと感じた私は、Excelファイルにすでに断られた顧客に『感触あり』、受注できそうなところに『感触なし』と書き換えて保存しておきました」
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監視カメラに映っていたのは…
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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