「風呂の温度がぬるい!」小柄な女性バイトを狙ってクレームをつける50代男性。県内全てのスーパー銭湯を出禁になるまで――仰天ニュース傑作選
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。話の通じない「困った人」部門、迷惑行為の数々から第7位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年7月19日 記事は取材時の状況)
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利用客が増加した温浴施設側にとっては嬉しい「サウナブーム」だが、その一方で従業員が迷惑客に頭を悩ませるケースも。スーパー銭湯で店長を務める山下幸太さん(仮名・30代)は過去にとんでもないカスハラ客に遭遇したことがあるという。
「私が勤務するスーパー銭湯は3年前にオープンしました。当時私は平社員だったのですが、オープン当初はバタバタ。忙しいオープン初日に『アドバイス』と称し、アルバイトのオペレーションなどに口を出してきたのが、後に騒動を起こす50代ぐらいの男でした」
山下さんはシステムエンジニアからスーパー銭湯会社に転職。運営する企業も初めての温浴施設経営で、マニュアルなど、ノウハウがなかったという。当初男のことを気に留めていなかった山下さんだが、徐々に困った存在であることに気がついたそうだ。
「オープン当日、男はアルバイト従業員に『風呂の温度がぬるい』とクレームをつけてきて。現在は『多くのお客様が最適だと思う温度にしてあります』などと言って対応しないのですが、オープン当初ということもあり、従業員は謝罪したうえ『見直します』と言ってしまいました。するとほぼ毎日訪れては、『風呂の温度が熱い』『どうなってるんだ』とクレームを入れるようになり。1度バックヤードに呼んで説明をしましたが、それでも『俺は多くの温浴施設を回って適正温度を知っている』と喚いていました。結局、『うちはこの温度でやっている』とつっぱねたのですが。この時点で出入り禁止の対応を取るべきでしたが、不慣れな店舗を軌道に乗せることが優先で、気が回りませんでした」
男のクレームはさらにエスカレートしていったと、山下さんは回想する。
「『水風呂や水飲み場の位置が悪い』とクレームをつける、『ほかの施設はもっと親切な作りになっている』『レストランの味が悪いし、メニューが少ない』『女性アルバイトが不親切』などと、来るたびにクレームです。しかも本人は『サウナ・スーパー銭湯を網羅した俺からの建設的なアドバイス』だと思っているようで、なにかと『他の施設では』『あの店は』と口にして、非常に鬱陶しい。さすがに施設としても見過ごせなくなりましたね」
オープン直後に現れた50代の迷惑客
来るたびに「上から目線でクレーム」
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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