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孤独死した弟(51歳)の荒廃した部屋に胸が詰まって…見守りサービス運営者の痛恨――仰天ニュース傑作選

救えたケースと亡くなったケース

――このサービスで、実際に孤独死を防げた事例はどのくらいあるのですか? 紺野:近親者に連絡したら後日「お世話かけました。無事でした」と電話をいただくこともあります。ただ、あまり他人と接触したくないというご時世もあって、利用者からは「無事です」とLINEが来るだけで、どう無事だったかはこちらでは具体的に分かりません。大半はOKの押し忘れです。 ――逆に、亡くなってしまっていたケースもありますか? 紺野:今までに4件あります。 ――病気や突然死、セルフネグレクトなどですか? 紺野:そうでない場合もあります。2021年の3月には、大分市に住む50歳の女性が亡くなられました。配信に対し、必ずすぐに返答をくださる几帳面な方でした。返答がないため、近親者登録されている東京在住の叔父に電話しましたが、何もできないとの回答でした。仕方なくもう1件の近親者として登録されている市の生活福祉課に電話をしました。  しかし、弊サービスをご存知なく説明しても話が噛み合わないため、「ホームページを見てくれ」と言って電話を切りました。数時間後、職員が訪問したのでしょう。大分東警察署からの電話で、首を吊って亡くなっていたと聞かされました。自殺だったのは大きなショックでした。

人間の尊厳を保つ見守り

――見守りがあっても、救えないこともあるのは辛いですね。 紺野:孤独死自体を防ぐのは、無理だと思っています。こうした自殺もそうですし、一人暮らしをしている方が、自宅で突然死してしまうこともあります。 ――不可能だと思っているということは、見守りには他の目的があるということでしょうか? 紺野: 孤独死の問題は、長期に渡り発見されないことです。亡くなって放置していれば身体は腐って体液が流れ出して溶けてしまいます。周りの住民が異臭によって通報する。このサービスで、人間の尊厳のためにもそうなる前に早く誰かに異変を伝えるということです。長期間放置された場合、ご家族や近所の方や不動産屋など、誰も喜ばないですよね。
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行政がこのサービスを提供する社会に
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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