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テレビはより“オワコン化”が進む?『M-1グランプリ2024』令和ロマンが“2連覇”した場合の未来予想図

テレビはより“オワコン化”が進む?

そもそも、現在のテレビでは特別な影響力を持つ番組がない。強いてあげるなら『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が話題を集めるが、この番組は芸人よりスタッフの能力値が高い。現に、ダウンタウンの冠番組ながら、松本人志が不在でもおもしろさは変わらない。つまり、芸人においてバラエティはドラマや情報番組よりひと足早く“オワコン”になっている。 エッジが効いた笑いを見たいなら配信サービスやYouTubeを見れば良いし、首都圏に住んでいれば舞台で人気芸人の漫才やコントを見られる。地方に住んでいても、配信で舞台が見られるので、テレビを見なくても最新のお笑いを体感できてしまう。 このオワコン化は、令和ロマンが2連覇すればより加速する可能性が大。テレビはまだ影響力があるので抵抗もあるだろうが、近い未来にお笑いに必要ないメディアになるのは間違いない。それが、令和ロマンの2連覇によって、かなり早められるだろう。 『M-1』は、もともとテレビの賞レースとして漫才日本一を決める大会だったが、何の因果か令和ロマンによって、テレビに終止符を打つ番組になるかもしれない。果たして、令和ロマンは思惑通りに2連覇を達成することができるのか? 普段漫才に興味がない人でも、お笑いの歴史が大きく変わる可能性がある大会なので、準決勝からでも追ってみることをおすすめする。 <TEXT/ゆるま小林>
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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