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松本人志の復帰プラン『笑ってはいけない』や『すべらない話』の新作も?「ダウンタウンチャンネル(仮)」に期待してしまう理由

テレビでは表現できない過激なネタも?

では、コンテンツは何を配信するのか? 松本はインタビューで「週に何本か見てもらえる番組も作りたい」と語っている。「番組」という言葉を使っていることから、かなり本格的に作り込まれた映像コンテンツになることが予想される。 そもそも、吉本興業は映像制作も行える会社であり、現在は「FANY(ファニー)」と名付けたエンタメ専用のプラットフォームを展開中。松本が考える映像コンテンツを作り出せる力を会社が持ち、さらにプラットフォームの運営サポートもしっかりできる。コンテンツも、かなり凝ったものになるのは間違いなさそうだ。 また、インタビューで、松本はかなり熱っぽくテレビの現状に対して持論を展開している。テレビとの決別では無いとしながらも、言葉狩りを受けているようでメディアとして置かれている状況は厳しいと発言。 そのうえで、「お客さんから直接お金をもらってスポンサーになってもらう」とチャンネルを説明している。踏まえると、テレビでは表現できない過激なネタも、「ダウンタウンチャンネル(仮)」では展開することが予想される。

歴史を作り変えてきた松本が最後に何を生み出すのか?

具体的には、「ダウンタウンチャンネル(仮)」はどんなサービスになるのか。間違いなく、お笑いの歴史をかえるようなサービスになるだろう。そもそも、松本はさまざまな笑いのフォーマットを確立してきた芸人だ。 90年代には、個人でビデオ作品『ダウンタウン松本人志の流 頭頭(とうず)』、『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM』など、コントやネタを披露する実験的な作品を販売。さらに、大喜利を進化させた『一人ごっつ』(フジテレビ系)、トークの新たなフォーマットを作った『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)、大喜利の進化系『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)を制作している。 さらに、笑わないおもしろさを極める『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)と、進化系となる『ドキュメンタルシリーズ』(Amazon Prime Video)を生み出した。ここに書ききれないくらい、現在のバラエティ番組で普通に行われているネタや企画の原型を、松本はブレーンたちと作り出している。そんな松本が仕掛ける新サービスとなり、期待せずにはいられないところだ。
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2025年のエンタメ界で「もっとも話題を集めるコンテンツ」に
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某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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