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【松井秀喜の新ボス】マドン監督の不思議な素顔 「スタメンは地元商工会議所と決定」とツイート

ジョー・マドン監督

松井秀喜の新ボス ジョー・マドン監督(58歳)

 タンパベイ・デビルレイズとマイナー契約だが、ようやくアメリカ球界復帰が決まった松井秀喜。彼の上司となるジョン・マドン監督(58歳)は球界でも「ユニーク」な人柄で知られる人物だった。

◆「実直な人柄」で万年最下位チームを優勝に

 新庄剛志、バリー・ボンズらの野望を砕き、’02年のWシリーズではアナハイム・エンジェルスのベンチコーチとして世界一を経験したこともあるジョン・マドン監督(58歳)は、マイナーリーグの捕手として、プロでのキャリアをスタートさせた。

 プレイヤーとしてのジョンは、最下層であるシングルA以上でプレイした経験はなく、4年間の現役時代に放った年間の最多ホームランは、’77年に記録した3本という散々な成績しか残っていない。

 しかし彼は、「野球を愛する」実直な人柄で周囲を魅了し、エンジェルスで’96年と’99年の2年間、監督を務めるなど、エンジェルス傘下で30年以上を過ごした。

 ’06年、万年最下位だったタンパベイ・デビルレイズ(当時)の監督に就任したジョンは、若手の多いチームに基本に忠実な野球を徹底させ、’07年の66勝99敗(この年のMLB最低成績)から一転、’08年に97勝65敗でリーグ制覇を果たした。前年度から30勝以上の上積みを達成したチームは近代ベースボールでは例がなく、’08年はMLB最優秀監督賞を受賞した。ちなみに’07~’09年は岩村明憲がマドン監督のもとでプレイした。

【マドン監督就任以降のレイズの年間勝利数】
2006年:61勝 101敗(最下位)
2007年:66勝 96敗(最下位)
2008年:97勝 65敗(優勝)
2009年:84勝 78敗(3位)
2010年:96勝 66敗(優勝)
2011年:91勝 71敗(2位:ワイルドカード)

◆「素直な人柄」で54歳で再婚!

 ’07年6月、インターリーグ(リーグ交流戦)でコロラドに遠征した際は、交際中のガールフレンドと婚約を交わし、リーグ優勝を果たした’08年11月に結婚した。ジョンには前妻との間に授かった娘と息子がひとりづつおり、孫も2人いる。

「プライベートの充実こそが仕事への鋭気」と言及するジョンは、例え自身がメジャーの監督になろうとも、素直な人間っぽさが売りなのだ。

 タンパベイの監督は例年、地元の商工会議所主催のランチパーティをホストし、日頃のサポートに感謝のスピーチを行う伝統行事がある。昨年この席で、その夜行われるツインズ戦の『スタメン決め』をリップサービスで行ったところ、見事勝利したマドン監督は、味をしめたのか、なんと2年連続で商工会議所メンバーにスタメンを委ねたのだ!

Joe Maddonツイッタ―

「商工会議所と決めた今夜のスタメンだよ」とツイッターで宣言するジョー・マドン監督。日本では考えられない”軽いノリ”

 そして5月4日のアスレチックス戦……。

 商工会議所のメンバーの意見を尊重して、普段は6番の多いBJアップトンを2番に起用。これがズバリ的中してアップトンは2本の二塁打と2打点の大活躍でレイズは7-2で勝利。連勝を6に伸ばした。現在、19勝8敗はMLB最高の成績。ホームでは13勝1敗(5月5日現在)と圧倒的な勝率を記録しているのは、地元に愛されている証だろう。

 松井秀喜がメジャー昇格した際は、ひょっとすると1番起用なんて!?

<取材・文/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当




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