恋愛・結婚

「痴漢に遭ったことを告げるとビンタされた」豹変した彼氏に別れを告げた結果、まさかの展開に

 日系航空会社CAから六本木のクラブママを経て作家となった蒼井凜花が、実際に体験した、または見聞きしたエピソードをご紹介。今回は、近年増加傾向にある「デートDV」についてお届けする。

優しかった彼が「デートDV男」に…

デートDV

写真はイメージ

 取材に応じてくれたのは、高橋弥生さん(25歳・ネイリスト)。彼女には知人の紹介を通じて知り合った同い年の恋人・健二さんがいた。付き合い当初こそ優しかった彼だが、徐々に「デートDV男」へと変わっていった。 「異変を感じたのは、付き合い始めて2ヶ月を過ぎたあたりからでした。彼から私に対する“禁止事項”が徐々に増えていったんです。まず、男性がいる呑み会や食事会への参加はNG。無断でスマホを見られて、男性のアドレスを勝手に削除されたこともありました。異性関係以外でも厳しく、ある日電車で痴漢に遭ったことを告げると『お前に隙があったんだ』とビンタされたことなんかもありまして……。彼の行動が日に日にエスカレートしていったのです」  弥生さんは次第に精神を病み始めたという。早急に別れることはできなかったのかと聞くと、彼女はうんざりした表情で続けた。 「一度、彼が運転する車の中で別れを切り出しました。私が働くネイルサロンから自宅に送ってくれる走行中でした。運転中なら感情的にならず話を聞いてくれると思ったのですが……。これが完全に逆効果になってしまったんです」  なんと彼は「別れるなら車から降ろさない!」と激怒し、弥生さんの自宅とは全く違う方面に車を走らせ、スピードを上げたのだ。「怖い!やめて!」と叫ぶ彼女に対し、「別れるならこのまま電柱にぶつかってお前と一緒に死ぬ」と言い、さらにスピードを上げたという。  結局、恐怖を感じた弥生さんが折れ、交際は継続することとなった。

その後も心身は疲弊するばかり

 しかし、その後も健二さんの顔色をうかがいながらの生活に、彼女の心身は疲弊するばかり。知人に相談すると、「これは立派なデートDVだ」と教えてくれたそうだ。  これにより弥生さんは初めて「デートDV」なる言葉を知ることとなる。直接的な暴力はもちろん、精神的に苦しめ、自由を奪う行為も「デートDV」に含まれるという。 「最終的には、知人や両親など第三者に入ってもらって、何とか別れることができたんですが、現在も居住地や職場などを知られているため、引っ越しや転職も考えています……」
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「舌を噛み切ってくれ」筆者が経験したヤバすぎる束縛男の実態…
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元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。
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