笑うフリをするだけでストレス解消 話題のラフターヨガとは?
『「心の疲れ」がスッキリ消える簡単ヨガ』(扶桑社)を上梓し、綿本ヨガスタジオ(東京・銀座)を主宰する綿本彰氏。
「多くの方は、ストレスは心にたまるという漠然としたイメージを持っていると思いますが、そうではないのです。たとえば、眉間にシワを寄せ、誰かをにらみつけるような目つきをしてみてください。目とその周辺に力を入れ、どこかに焦点を合わせながら目を細めます。口はへの字にして奥歯を噛みしめ、のどと首に力を入れて固くします。だんだんブルーな気持ちになってきませんか? このように、心と体は“ひとつながり”のものなのです。
ストレスに長い間さらされていると、心と体のつながりをとおして、ネガティブ体質がつくられます。人は、ハッピーな出来事がおこればニヤケ顔で大喜びしますが、体は急に柔らかくなったり足が速くなったりすることはありません。心は熱しやすく冷めやすいものですが、体はその逆で熱しにくいけれども冷めにくいものなのです」
では、体を調整すれば心もあっさり変わる、すなわちストレスも消え去るのではないだろうか? 誰でもできる、世界一簡単なストレス解消法を綿本氏に教えてもらった。
「ちっともおかしくないのに、笑うフリだけして、大根役者でもしないような大笑いを延々と続けましょう。騙されるのを覚悟で実際にやってみると、横隔膜の緊張がとれ、気分が晴れて本当におかしくなってきます。私も何度かやったことがあるのですが、最初は本当にバカバカしくて、これを続けていていったい何の得になるのかと切なく思いながらも、それでも笑い続けていると、不思議なことに本当におかしくなってきて、すっかりストレスが解消されていました」
「大声で叫ぶ」「カラオケで熱唱する」などの行為でストレスが解消され、気分爽快になるのと原理は一緒。横隔膜に蓄積した緊張(ストレス)を、より大きい緊張によって解消しているのだ。
実はこれも立派なヨガの一種。「ラフターヨガ」といって、近年、日本でも静かな話題を呼んでいる不思議なヨガだという。ただし、誰にも見られない場所で行わないと「ストレスが溜まりすぎて心が折れてしまったのでは?」と勘違いされて、さらなるストレスを生むことになるのでご注意を! <取材・文/日刊SPA!編集部>
ゴールデンウィークでしっかり休みをとったため、社会復帰に時間がかかった人も多いことだろう。休んだはずなのに「肩こりが治らない」「いくら寝ても疲れが抜けない」という人は、体がサインを出している証拠。体にストレスが蓄積され、ゴールデンウィークでは抜けきれなかった可能性がある。仕事から数日間離れたといっても、ストレスは早々簡単に抜けてくれないシロモノなのだ。
そもそも、「ストレスは“心の問題”ではない」と言うのは
『「心の疲れ」がスッキリ消える簡単ヨガ』 ヨガでストレス解消! |
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