電車で「席が空いているのに、わざわざ目の前に立つ男性」に恐怖。声をかけても無視されて…
移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。
今回は、乗客のマナーに対して怒りを感じた2人のエピソードを紹介する。
田中健一さん(仮名・30代)の妻は妊娠8か月で、お腹が大きくなり明らかに“妊婦”とわかる体型。少し歩いただけでも息が上がるような時期だった。
「そんな状態で、毎日電車で職場まで通っていました。通勤時間帯は、当然、混雑していて、いつも席は埋まっていたんです。妻は、優先席の前に立ち、“マタニティーマーク”が見えるように立っていました」
しかし、座っている誰一人として席を譲る様子はなかったそうだ。明らかにマタニティーマークに気づいているはずだが、スマートフォンを見たり眠っているフリをしたり……“気づかないフリ”を全員が演じていたという。
「妻は、その人たちの白々しい顔を今でも鮮明に覚えていると話していました」
ただし、田中さんの妻の経験はそれだけではなかった。
ある駅で電車が止まり、妻の前に座っていた男性が降りた。「ようやく座れる」と思った瞬間、隣に立っていた中年男性が、間髪入れず、“その空いた席”に滑り込んだのだ。
「男性は素知らぬ顔で席に座り、寝たフリをしたそうです。『時間が止まったような気がした』と言っていました」
妻は、無言で席に座った男性に、「いや、お前ちゃうやろ! なんでやねん!」と心のなかで叫んだという。
誰もが一度は見たことがあるだろうマタニティーマークだが、電車の優先席の前で、しかもわざわざ見えるようにぶらさげているにもかかわらず、“無視される現実”に呆れたそうだ。
妊婦に席を譲らず“気づかないフリ”をした人たち

※写真はイメージです。以下同
“マタニティーマーク”を付けていても無視される現実
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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