名門校に通う女子高生の“衝撃的な投稿”から3年…慶應大に進学してからも、“理不尽”と戦い続けるワケ
2022年6月、女子高生がTwitter(※当時)に投稿した文章が物議を醸した。彼女の名前は白坂リサさん。投稿の内容は、自身が通う高校において、参議院選挙の仕組みを書いたポスターを貼り出したところ、それを教員から咎められたというもの。教員は「政治的活動の禁止」を理由としてポスターの引き剥がしを求めたとされる。月日は流れ、20歳になった白坂さんは慶應義塾大学に通っている。いま、彼女は何を考え、何を思うのか――。
――宮城県内随一の名門校・仙台第二高校に通っていた白坂さんの投稿は、非常に衝撃的でした。Twitterに投稿された写真を見る限りでは、特定の政党に対する応援も批判もしておらず、18歳になる同級生もいるなかで、「国政に参加しよう」と呼びかけているようにみえました。学校側はそれでもNGだということですね。
白坂リサ:そうですね。当時、私は仙台二高のなかで「この国の学校制度を考える会」を1人で立ち上げて、社会への関心を促す活動をしていました。
活動を始めたきっかけの一つは、「東京大学前刺傷事件」です。2022年1月の共通テスト会場だった東京大学で、当時高校2年生で私と同い年だった男子高校生がその場にいた人々を刺したんです。
仙台二高内では実際、成績不振で不登校や退学を選択する人もいました。私も図書室登校だった時期があります。そんな人たちに向けて、「一緒にもっと視野を広げようよ」と言いたくて、時事問題を解説するポスター掲示活動を始めることにしました。
――当時の仙台二高での白坂さんの立ち位置は、どのようなものだったのでしょうか。すごくフランクにいえば、“やばいやつ”という扱いですか?
白坂リサ:面と向かって批判をしてきたり、悪口を言われるようなことはないものの、そうでしょうね。というのは、SNSでは結構いろいろな意見が飛び交っていました。そのなかには明らかに仙台二高生が書いたと思われる内容があって。当時、私のアカウント名は「政治系高校生@ハートのメガホン」だったことからSNS上で私のことを「ハーメガ※」と呼ぶ一派がいました。「今日、ハーメガとすれ違った」「ハーメガがこんな本を読んでいる」というような書き込みがあったのを記憶しています。
また、結果的に仙台二高が炎上してしまったことによって、「先生たちが可哀想」「愛校心はないのか」といったSNS上の批判もありました。当時、私がリベラル系の発信をしていたことと結びつけて、私にかかわると政治思想に引っ張られるのではないかと考えて距離を置いた同級生も多数いたと思います。
※実際には、ハート、メガホンの絵文字

白坂リサさん。「塾生議会選挙」に立候補している
活動を始めたきっかけは…
騒動後、SNSには同級生らしき人物の書き込みも
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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