慶応卒イケメン俳優が「会社勤め」を経験して知った“世間知らずだった自分”
ドラマ『科捜研の女』『闇金ウシジマくん』などで知られる俳優・崎本大海。6歳で子役として芝居の世界に入り、10代から20代にかけて順調にキャリアを重ねてきたが、節目となる30歳でシフトチェンジ。35歳の現在、俳優業と並行して資産運用アドバイザーとして活動している。
サラリーマンの間でも転職や副業ブームが定着しつつある近年、「俳優」×「資産運用アドバイザー」というハイブリッドな存在を目指す彼に、セカンドキャリアに対する考え方、将来への展望などについて語ってもらった。
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ーーまずは俳優としての経歴をお聞かせください。
6歳のときに母親の勧めで児童劇団に所属させてもらって、そこから子役としてキャリアをスタートしました。中学、高校と私立の進学校に通っていたので、将来はいい大学に行ってそれなりの企業に勤めるか、弁護士になる夢も持っていたので、そうなっていくんだろうな……と、漠然と思っていました。
でも、高校3年生のときにNHKの連続テレビ小説『わかば』(2004年)に出演させていただき、本当はもう俳優を辞めるつもりでいたのですが、そこで火がついたというか……。大学に通っているときも俳優の仕事を続けていたし、小さい頃からプロ意識を持って取り組んでいたのでプライドもありました。それもあって、卒業後の進路として最終的に俳優の道を選んだんです。
恥ずかしい話ですが、当時の自分は、将来もし俳優として食っていけてなかったとしても、まあ30歳くらいだったら、そこからでも、新しい道を歩み直せるというまったく根拠のない思いだけがあって(笑)。「先のことはとりあえず30歳になったら考えよう」と思っていました。
ーー俳優活動を通じて得た教えや気づきなどはありますか?
どこの世界でも同じだと思いますが「挨拶」の大切さですね。特に俳優の世界はいろいろな人たちが関わり合って、はじめましての人も、一度きりの出会いも多いわけじゃないですか。
一番印象に残っているのが、本木雅弘さんが主演を務めた大河ドラマ『徳川慶喜』(1998年)で幼少期の慶喜を演じたときです。本木さんの楽屋にご挨拶にうかがったのですが、本木さんはまだ子供の僕に対して「徳川慶喜役の本木雅弘です」と、しっかり頭を下げて挨拶してくれました。
そのとき、一流の人は相手を選ばず、自分のあるべき姿を演技だけでなく、挨拶でも示すのだと強く感じたのを今でも覚えています。
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