佐々木朗希、5失点炎上&カーショー復帰で「マイナー降格」に現実味…ロッテ時代の“温室育ち”がメジャーで崩壊寸前に
ドジャースがダイヤモンドバックスとの4連戦を2勝2敗で乗り切り、何とかナ・リーグ西地区首位をキープしている。
移動日を1日挟み、日本時間14日(以下同)からは、アスレチックス、エンゼルス、ダイヤモンドバックスと、ドジャーススタジアムで9連戦が行われる。今季ホームで15勝3敗と圧倒的な成績を残しているドジャースだけに、ここで一気に波に乗る可能性もあるだろう。
そんなドジャース投手陣の中で数少ない希望の光となっているのが、エース山本由伸の存在である。開幕からローテーションを守り、味方打線の援護に恵まれないなか、今季チームトップタイの4勝を挙げている。
ただし前回登板で、ダイヤモンドバックス打線につかまり、5回を投げて5失点。今季初となる中5日での登板も少なからず影響したかもしれない。
日本では先発投手は中6日が主流だが、連戦が多く5人でローテーションを回すメジャーは中4~5日が基本。にもかかわらず、山本は昨季も中4日での登板が一度もなく、ほとんどが中5~6日と十分な間隔を空けての先発だった。
今季は救援陣の負担が増大している現状を鑑みれば、山本が短い間隔で投げる機会も増えてくるだろう。そしてエースとして、それに応えることも求められそうだ。
そんな山本以上に短い間隔での登板に不安を残したのが、10日のダイヤモンドバックス戦に先発した佐々木朗希である。
佐々木は今季開幕から球数制限もあるなか、週1回のペースで大事に使われてきた。しかし、チームが10連戦中だったこともあり、10日の登板ではロッテ時代に一度もなかった中5日でマウンドに上がった。
結果はご存じの通り、5回途中まで投げて5失点と炎上。本塁打2本を含む5安打を浴び、与えた四死球も3つ、さらに相対した20人の打者から1つの三振も奪えないという屈辱も味わった。
フォーシームの球速が低下し、制球面の改善も見られず、短い間隔での登板にも不安を残す形となったことは間違いないだろう。
また、防御率は何とか4点台(4.72)を維持しているが、数字以上に実際の投球内容が酷すぎる点も指摘されている。
NPB時代の奪三振率と比較してみると、プロ入り後もっとも高かった2023年は13.3あったが、今季は6.5にまで激減。被本塁打の数も開幕から1か月半ですでに6本を献上しているが、これはシーズン自己ワーストだった2022年の7本に早くも肩を並べる勢いだ。
ロッテ時代の過保護ともいえる起用からある程度予想されてはいたが、やはり中4~5日が主流のメジャーでは体力が持たないという懸念が現実になろうとしている。
ケガ人続出で救援陣の負担が増加…
ただ、ドジャースは投打ともにケガ人が続出しており、チームの状態は万全とは程遠いのが現状だ。 野手陣では、チーム最多の34打点を叩き出しているテオスカー・ヘルナンデスと、シーズン序盤に本塁打を量産したトミー・エドマンが負傷者リスト入り。投手陣は、他球団ならエース格のブレイク・スネルとタイラー・グラスノーも戦列を離脱している。 特に投手陣は、ロバーツ監督の早めの継投策も相まって救援陣の負担増が顕著だ。いくら選手層が厚いドジャースとはいえ、長いシーズンを乗り切るためには、先発陣のさらなる踏ん張りが求められるところだろう。#ITFDB presented by Toyo Tires. pic.twitter.com/sLTY9FKFQQ
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) May 10, 2025
エース山本由伸に寄せられる期待
“投球内容が酷すぎる”佐々木朗希
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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