ドジャース佐々木朗希、右肩故障でIL入り…「評判ガタ落ち」からの“大逆転プラン”とは
ドジャースの佐々木朗希が右肩痛を発症。メジャーでは自身初となる15日間の負傷者リスト(IL)に入った。
チームの発表によると、診断名は右肩の「インピンジメント症候群」。再生医療を専門とする『リペアセルクリニック』のホームページによると、「主に野球に取り組むアスリートに多く見られ、肩の痛みや違和感などを引き起こし、投球や送球動作に大きな影響を与える」という。同症候群の特徴の一つとして、「完治までに数カ月単位の時間がかかる」こともあるというから深刻だ。
本人がどれだけの痛みを感じているかにもよるが、復帰まで相当の時間がかかってもおかしくないだろう。
佐々木の故障の要因として真っ先に疑われたのは、前回登板がプロ入り後初めて中5日の間隔だったことだった。しかし、直近2試合は肩の状態に違和感を覚えていたようで、因果関係はあまりなさそう。
ただ、三振を一つも奪えなかった前回のダイヤモンドバックス戦は、違和感がある中で投げていたとのこと。もし騙し騙し投げ続けた結果、症状を悪化させた可能性もあるとすれば、本人のリスク管理に甘さがあったと言われても仕方がないだろう。
実は佐々木は昨年のシーズン中にも似たような症状を発症していたという。ただ、「そのときの方が状態は悪かった」というから、約2か月の離脱を強いられた昨季ほど深刻でないのなら、1~2か月での復帰も十分可能なはずだ。
しかし、佐々木はメジャーのほぼ全球団が興味を示していた存在だけに、ドジャースも“金の卵”の復帰には慎重にならざるを得ない。肩の状態に少しでも不安があれば、ノースロー調整が延々と続くことも十分考えられる。
振り返ってみれば、これまで多くの日本人投手がメジャー挑戦後に肩や肘を壊してきた。
佐々木のチームメート、大谷翔平も例外ではなく、エンゼルス時代のメジャー1年目(2018年)に離脱を強いられている。大谷が故障を発症したのは開幕から10試合目を投げた6月上旬。右肘の内側側副靱帯を損傷し、シーズン最終戦を終えた直後にトミー・ジョン手術に踏み切った。
「23歳で迎えたメジャー1年目のシーズン前半に戦線離脱を強いられた」という共通点がある2人だが、決定的な違いもある。それは「大谷はシーズン中盤以降も野手としてチームに大きく貢献した」ということだ。
7年前の大谷も故障が判明後の約1か月間は故障者リストに入り、治療に専念した。しかし、24歳の誕生日を目前に控えた7月上旬に打者として復帰すると、その後はDHでほぼフル出場。二刀流はシーズン半ばで頓挫する形にはなったが、打者としての活躍も認められ、ア・リーグ新人王に輝いた。
そんな二刀流・大谷に対して、佐々木はもちろん投手一本の身。今は右肩の治療に努めるしかないが、今回の故障が“ケガの功名”になる可能性も少なからずある。
先述した通り、チームは佐々木の復帰に慎重を期すことはまず間違いない。IL入りしたからには、たっぷりと調整する時間を確保するだろう。その間に基礎体力の向上はもちろん、狂いが生じていた投球メカニクスの修正に取り組むこともできる。
右肩故障の要因となったのは…

「Los Angeles Dodgers」公式Xより引用
メジャー1年目で故障した大谷との“決定的な違い”
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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