タイの日本人女性YouTuberが明かす、“海外移住”のリアル「日本とは全然違う」「生活も仕事もなんとかなる」
今の日本社会のなかでは、将来の展望を描きづらいと感じている人も少なくないだろう。
そんな閉塞感に流されることなく、自分らしい人生を見つめ直し、思い切って“違う世界”へと踏み出した女性もいる。
タイ・バンコクで暮らし、企業の現地採用スタッフとして働くYENAさんとMIAさん。タイ在住のリアルな生活情報や旅行情報を発信するYouTubeチャンネル「PADTHAI GIRLS パッタイガールズ」を運営している。
移住から約5年半。2020年から本格的に活動をスタートさせ、今年を目処にYouTube卒業をひかえている彼女たちに、今あらためて感じることを聞いた。
兵庫県出身のMIAさんと、大阪出身のYENAさん。同じ関西圏という共通点はあるが、日本にいる頃は面識があったわけではないという。
MIA「日本ではまったく知り合いじゃなかったんです。私が最初に仲良くなったのは、YENAのお姉さん。行きつけの美容サロンのスタッフがYENAのお姉さんで、そこでたまたま繋がって。
私はそのとき、新卒で入った広告代理店で1年半働いていたんですが、正直すごくしんどくて……。残業が当たり前で、昔ながらの“日本らしさ”を強く感じる会社でした。でも、その風潮に共感できなかったんですよね。“こうあるべき”という枠に合わせていくのが、本当にしんどくて」
幼少期を香港で過ごした帰国子女のMIAさんは、もともと「いつか海外で暮らしたい」という気持ちを持ち続けていた。
MIA「それで、お姉さんにその話をしたら、『妹(YENA)もバンコクで働く予定だから、連絡取ってみたら?』って。それが、YENAと出会った最初のきっかけです」
YENA「私は日本でホテルの本社の事務をやっていたんですけど、“安定”に物足りなさを感じていて。韓国にいたこともあるので、海外暮らしに抵抗はありませんでした。とはいえ、タイ語は全然話せなくて、正直すごく不安でした。でも、“ダメだったら帰ればいいや”っていう気持ちで。キャリーバッグ1つでバンコクに来ました(笑)」
英語が少し話せるMIAさんと、英語もタイ語も「全然ダメ」のYENAさん。そんな2人が、どうやってバンコクでの就職を叶えたのだろうか。また、日本とは違うタイでの働き方には、どんな魅力があるのだろうか。
MIA「最初は転職エージェントを利用し、タイで就職したのですが、これも合わなくてすぐに退職をしました。結果的にタイに住んでいる知り合いを頼って、現地採用で就職することができました。正直、その繋がりがなかったら今頃、日本に戻ってたと思います。
タイの働き方って、日本みたいに“ルール通りにしなきゃ”っていう堅さがあまりなくて、自分のペースで働けるのが心地いいんですね。ただ、その分、福利厚生や安定感で言えば、やっぱり日本の方がしっかりしてるかも」
YENA「私は日本にいたときに就活して、現地採用のポジションを見つけました。日本語で仕事ができる職場だったのが大きかったですね。タイ語はまったく話せなかったんですけど、それでも生活も仕事もなんとかなるもんです(笑)。タイの人たちって、本当にあったかくて。関西出身の私からすると、その“ゆるさ”がすごく肌に合ってる気がします」

YouTubeチャンネル「パッタイガールズ」のYENAさん(左)とMIAさん(右)
偶然の出会いから始まった、バンコクでの新たな人生
語学力ゼロでも就職できる? 現地採用で働くことのリアル
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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