仕事

ひろゆきが「好きなことを仕事にするな」と語るワケ。日本の“苦手克服”信仰はなぜ生まれたのか

「苦手なことを克服する」ことが美徳とされてきた日本社会。しかし、効率と成果が求められる現代においては、その発想そのものが時代遅れになりつつある。ひろゆき氏は、「得意なことを伸ばす」ことこそが合理的かつ現実的な選択であると説く。本記事では、無理に苦手分野を克服するのではなく、自分の強みを活かして仕事をするという新たな働き方の価値を提示する。 ※この記事は、『貧しい金持ち、豊かな貧乏人 賢い安上がりな生き方80の秘訣』(徳間書店)より一部抜粋、編集したものです。
ひろゆき氏

ひろゆき氏

苦手な仕事は無視しよう

 苦手なことを克服する。それはそれで大切だ。でもコスパは悪い。苦手なことにとらわれるのではなく、得意なことをさらに伸ばすほうが得策だ。  苦手なことを克服するには時間と労力がかかる。なにより成果が出にくい。一方で、得意なことを伸ばせば短期間でパフォーマンスがいっそう向上する。  日本の学校教育ではすべての教科で弱点がないことが良しとされる傾向がある。でもテストの総合点で評価されるのだから、どの教科で点数を取ろうが1点は1点だ。  それなら得意な教科に集中して点数を稼いだほうがいい。苦手な教科に躍起になってしまうと、全体に悪影響を及ぼしかねない。 苦手な教科は最低限の対策で十分だ。そうやって時間と労力の効率化を図るのである。

経済学の「比較優位の法則」

 仕事でも同じだ。たとえば、エンジニアの多くは営業活動よりもプログラミングや設計に集中することで成果を上げる。あるいは経営者も帳簿管理など細かい作業には時間を割かず、ビジョン策定や人材育成などに集中する。これらはいずれも「余計な仕事で勝負せず、得意な仕事を最大化する」という合理的な判断によるものだ。  経済学に「比較優位の法則」というものがある。自分の得意分野に集中し、そうでない分野はそれが得意な人物に任せれば、全体の生産性は高まるというものだ。  実際、テクノロジーの進化やトレンドの変化がめまぐるしい現在、ゼネラリストよりスペシャリストが求められるようになってきている。ひとつの分野で圧倒的な成果を出すほうが存在感は際立つ。人材価値が高まるのだ。  苦手な作業は無視して、自分の強みを活かせる分野で勝負しよう。
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職業に「好き」はいらない
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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