「裸芸に救われた」アキラ100%に聞く“裸芸人”としての生きざまと葛藤。「娘が思春期になるまでに」
「“いじられ”や“笑われ”のバラエティは是か非か」という話は、今も昔も議論が絶えない。
ここ最近で議論が巻き起こったのが、『しゃべくり007』(日本テレビ系)の6月30日放送回。 お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘が愛娘の前で、くりぃむしちゅーの上田晋也からビンタを食らうシーンが放送されたが、SNSでは「父親が娘の前でビンタをされるのは問題」といった意見が数多く噴出。
これに対して尾形は、Xに「バラエティーは真剣に見ないでください!!心配なんてしないで!!」(一部抜粋)とポストした。芸人の姿と父としての日常の間で起きた葛藤とも言えるだろう。
2017年の『R-1グランプリ』王者であるアキラ100%(50歳)も、舞台から降りればひとり娘を育てる父親の顔を持つ。裸芸は下劣と見られる向きもあり、尾形と似たような葛藤を抱えているのではないだろうか。本人に心境を尋ねてみた。
ーー裸でテレビに出ることに対して、ご両親やご家族の反応はどうでしたか?
アキラ100%(以下、アキラ):最初に出させてもらったのは、『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系列)。親に「ダウンタウンさんの人気番組に出るんだよ」とは伝えていましたが、裸芸で出ることは言えなかったんです。
ーーアキラさんは、学生時代は生徒会長をつとめ、さらには教員免許も取得しています。真面目に育ってきたとご自身でもお話しになっているので、「裸で出る」とは言いづらいかもしれませんね。
アキラ:20代のころは役者志望で活動をしていたので、親も「テレビで何かのお芝居をするんだろう」と予想していたんじゃないですかね。
ーーそれが、股間をお盆で隠した姿で登場……。
アキラ:母は、家族に「アキラがどうにかなっちゃった!」と、気が動転していたみたいです(笑)。だけど、反対はされませんでしたね。
ーーご自身の中では、裸でメディアに出ることに、後ろめたさや恥ずかしさはありましたか?
アキラ:「テレビに出たい」と思いながら、40歳になるまでずっと叶わなくて。アルバイトばかりの人生は苦しかったですね。だから、どんな姿でもテレビに出られることが嬉しくて、喜びでいっぱいでしたね。
ーーいわば裸芸がアキラさんを救ったんですね。2019年に娘さんが生まれて父親になりました。裸芸への意識は変わりましたか?
アキラ:生まれたタイミングでは変化はなかったですね。ただ、コウメ太夫さんが学校の先生から「おたくのお子様、学校で『チクショー!』と叫ぶんですが、あれはなんですか?」と言われたそうなんです(笑)。だから、僕のネタを子供がいつかマネするようになるかもしれないとは思っていました。

アキラ100%
はじめて裸でテレビに出た際、母親は…
ずっとテレビに出たかったから…裸芸に救われた
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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