喉に刺青を入れ、頭にはシリコンを注入して“ツノを生やした”28歳女性が語る、意外な過去「ずっといじめられてきた人生」
喉元に宝石のような刺青を宿し、編み上げた髪の毛が特徴的な美女・せいらちん。さん(@prprtiara)、28歳。現在、都内でBar店員として3軒の店を掛け持ちする売れっ子だ。「人ではないものになりたい」と話す彼女の、凄絶な体験とは――。
覇気に満ちた外見と裏腹に、せいらちん。さんの声は静かでしっとりとしている。開口一番、「ずっといじめられてきた人生なんです」と明かして、筆者を驚かせた。
福岡県に生まれたせいらちん。さんは一人っ子として育てられた。両親と、母方の祖母と暮らす家。父親は自営業をやっていた。いじめられはじめたのは、幼稚園の頃だという。
「福岡県の奥まった地域が私の故郷です。幼稚園のときは同級生から物を隠されたり、仲間はずれにされる程度でしたが、ほぼ同じメンバーが通う小学校に進学するので、そこで本格化しました。『ブス』と外見のことを言われるのがとても嫌で、また直接的な暴力の被害にも遭ったので、ほとんど友達と行動することはなく、学校から帰ると母親と一緒にいましたね」
同じ地域の子どもが通うので、必然的に中学校でもいじめの標的にされた。なかでも教師が絡むいじめは悪質だ。
「中学校1年くらいのときは、代表委員をやったりしていたんです。とはいっても、誰もなる人がいなかったので立候補しただけなのですが……。
中2くらいのときに、体育でバレーボール指導にあたっていた若い女性教師が強烈で、運動部の女子と一緒になって『◯◯は死ねばいいのに』みたいなことを言う教師でした。その“死ねばいいリスト”のなかに私も入っていたのを聞いてしまって、陰鬱な気持ちになりました。運動部の子はわりと攻撃的で、私のような美術部員は標的にされがちだったというのもあるかもしれません。お昼から学校へ行くと、私の机のうえに給食がぐちゃぐちゃにされていたこともありました」
もう無理だ――そう思った中学2年生のある日、せいらちん。さんは学校へ行けなくなってしまった。だが家族の反応はなかなか厳しいものだった。
「サボりとかではなく、本当に身体が動かなくなってしまって。それで不登校になってしまいました。父は非常に厳しい人で、学校へ行かない私に対してあたりがきつかったと思います。母は一定の理解をしてくれてはいましたが、父の手前、『今日も行かないの? パパが怒るから行ってほしいんだけど』みたいな感じだったと思います」

せいらちん。さん
ずっといじめられてきた人生
教師の“死ねばいいリスト”に入れられ…
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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