「本当の辛さと見た目の辛さは違う」激辛料理専門家が明かすテレビ出演の“意外な苦労”。知られざる“隠れ激辛国”の存在も
激辛料理専門家として多数のメディアに出演し活躍する金成姫(きむそんひ)さん。激辛料理を紹介しているインスタグラムは、一面真っ赤で食欲をそそる。
実は、数々の食にまつわる資格を持ち、メディア出演だけでなく、商品プロデュースやライターとしても幅広く活動している人物なのだ。インタビュー前編では、“激辛英才教育”を受けた生い立ちや、現在の活動について語ってもらった。後編では、最新の激辛トレンドや激辛番組の裏側、さらには世界の激辛事情を聞いていく。
――最近の激辛グルメのトレンドはいかがですか?
金成姫:麻辣湯のブームは長いですよね。痺れ系の辛さが定着してきたなと思います。最近の激辛グルメで注目しているのは、定番料理に意外なものを掛け合わせた融合系の料理です。例えば、激辛麻婆豆腐✕焼きそばとか、トムヤンクン✕もんじゃ焼きとか。
皆が想像できる、安定した美味しさというベースがありながら、意外性もある。想像できるけど新しいというグルメに人気が集まっているように思います。
融合系グルメは、テレビなどメディアからも引き合いが強いですね。絵的にわかりやすいうえに、ぱっと見で「あ、これは新しい」とわかるので重宝されます。
見た目の問題は激辛業界の難しいところでもあって。例えば、ブートジョロキアの粉末って結構オレンジがかったパウダーなんです。茶色い料理に入れても茶色がかって、辛そうに見えない。だったら、そんなに辛くない赤い乾燥唐辛子をトッピングした方がよっぽど辛そうに見える。本当の辛さと見た目の辛さは違うんです。
――テレビの世界でいうと、ドラマ「ゲキカラドウ」(テレビ東京系列)の店舗監修をされていましたね。
金成姫:テレビへの店舗紹介は面白いけど難しいですね。ゲキカラドウの場合ですと、ストーリーに合った店を探すのではなく、店ありきで脚本を考えるんです。
テーマがあると探しやすいですけど、条件が幅広い。加えて、ただ激辛を出しているだけではダメで、ロケがOKか、撮影に適したスペースがあるかなど、制約も多い。
テレビでお店を紹介するのは大変ですけど、お店の方から喜んで貰えるのはとっても嬉しいですね。

金成姫さん。“激辛国家”ブータンにて
進化する激辛トレンド「定番料理×○○の融合系グルメが熱い」
テレビへの店舗紹介は面白いけど大変
――テレビの世界でいうと、ドラマ「ゲキカラドウ」(テレビ東京系列)の店舗監修をされていましたね。
金成姫:テレビへの店舗紹介は面白いけど難しいですね。ゲキカラドウの場合ですと、ストーリーに合った店を探すのではなく、店ありきで脚本を考えるんです。
テーマがあると探しやすいですけど、条件が幅広い。加えて、ただ激辛を出しているだけではダメで、ロケがOKか、撮影に適したスペースがあるかなど、制約も多い。
テレビでお店を紹介するのは大変ですけど、お店の方から喜んで貰えるのはとっても嬉しいですね。
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