大谷翔平の直前で好機をつぶす「ドジャース非効率打線」の現実…窮地を救う“キーマン復帰”へ
ドジャースの大谷翔平がエンゼルス時代の2023年8月9日以来、749日ぶりに勝利投手となった。
投手復帰から約2か月半、大谷は待望の初勝利をもぎ取り、二刀流選手として新たな一歩を踏み出した。もし本塁打が出ていれば完璧な筋書きとなっていたが、8回の第5打席に放った左翼への大飛球はフェンス直前で失速。それでも月間打率.204だった7月から一転、8月に入ってからは、打率.318と高打率をマークし、打撃に関しては“V字回復”を果たしたと言っていいだろう。
さらに8月はチャンスでも粘り強い打撃を発揮。得点圏に走者を置いた場面で打率.375と高打率をマークしている。ただ、出場した24試合で、得点圏時の打席数はわずか15回。そのうち7打席が四球による出塁だ。大谷の得点圏時成績は8打数3安打。つまり、大谷は好機でほとんど打席に立っていないということになる。
熱心なドジャースファンなら、この状況に既視感があるのではないだろうか。実は今と同じように大谷がチャンスで打席に立つ機会が非常に少なかった時期がある。それが今季開幕直後の春先だ。開幕前から課題といわれていたドジャースの下位打線が全く機能せず、大谷がイニングの先頭打者として打席に立つことが多かった。
開幕直後は大谷を含めたドジャースの上位打線に好調な選手が多かったが、主に7番以降を打つ選手がそろって低調。特に8番を打っていた打者の不振が顕著だった。
開幕から5月末までの8番打者の合算打率はわずか.205で、出塁率も.268とサッパリ。そのため走者を置いて1番・大谷に打順が回ってくることはほぼなかった。
しかも、ただでさえ少ない得点圏の場面で大谷自身も低打率に喘いでいたため、日米のファンから“勝負弱い打者”との烙印を押されたほどだ。
このように開幕から低空飛行が続いたドジャースの下位打線だが、ある選手が登場したタイミングでようやく機能し始めた。それが、韓国出身のルーキー、キム・ヘソンがマイナーから昇格したころである。
キムは1番・大谷につなぐ役割を期待され、スタメンで起用された日は主に8番か9番を担った。途中出場なども少なくない中、キムは一時4割を超える高い打率をマーク。大谷に多くの得点機を創出していた。
ところがそのキムが左肩痛のため7月下旬に戦線を離脱。するとドジャースの下位打線は再び機能不全に陥り、今は9番打者が長いスランプに陥っている。
ドジャースは現地27日(日本時間28日)、本拠地ドジャースタジアムでレッズと対戦。1番投手兼指名打者で先発した大谷が、投げては5回を1失点に抑える力投、打っては4回裏にチーム初安打を放つ活躍を見せた。連勝を4に伸ばし、同日敗れた地区2位パドレスとのゲーム差を「2」に広げている。Tonight’s Photo of the Game presented by Daiso. pic.twitter.com/0hNtnr4RSj
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) August 10, 2025
8月は「得点圏打率.375」を記録しているが…
春先は「ドジャース8番打者」が不振に…
ケガで離脱した「キム・ヘソン」の存在
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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