“繁華街で食べられない”山岡家が絶好調。「町田商店」「丸源ラーメン」をも圧倒する集客力のワケ
郊外に強みを持つラーメン山岡家が絶好調です。
2025年2月から半年間の既存店の客数は前年の2割増。既存店とは、オープンから一定の期間を経た店舗を指し、新店効果が働かないために本質的な集客力を見ることができます。
山岡家は40カ月連続で既存店売上が上回る好調ぶりを見せていましたが、今年2月から始めたリピーター向けの施策が奏功して集客力が一層高まりました。
運営会社・丸千代山岡家の2025年上期の売上は前年同期間比26.8%増の198億円。2024年1月期の売上が前期の1.4倍、翌期が1.3倍に膨らんでいました。今期も1.1倍を計画中。上期の通期計画に対する進捗率は50%を超えており、堅調に歩みを進めています。
山岡家はコロナ禍でも増収だったという稀有な会社で、11期連続の増収。今期が計画通りに着地をすると、4期連続の2桁増収です。
近年の好調ぶりは群を抜いており、上期の既存店客数は前年の119.0%。競合の「町田商店」を運営するギフトホールディングスの同期間における(改装店を除く)既存店の客数は99.0%でした。客足好調で知られている「丸源ラーメン」の物語コーポレーション、ラーメン部門の既存店客数でさえも104.8%。山岡家の強さが目立ちます。
山岡家は新規客が多い繁華街への出店をほとんど行っていません。東京エリアでは青梅市と瑞穂町に店舗を構えるのみ。新宿区や千代田区などのラーメン激戦区からは距離をとっています。また、濃厚な豚骨スープのこってりとした味わいはクセが強く、コアなファンに愛される主要因にもなっています。つまり、山岡家は戦略的に郊外のリピーター客をメインとした商売を展開しているのです。
アプリの利用者が多いのも特徴で、2025年7月に会員数は140万を突破しました。この数字は驚異的で、店舗数が4倍近い餃子の王将の会員カード「ぎょうざ倶楽部」でさえも会員数は120万ほど。山岡家は毎月5万人もの会員を積み増しています。
このファン向けのアプリを使ったクーポン施策が当たりました。

山岡家
「町田商店」や「丸源ラーメン」を大きくしのぐ勢い
アプリ会員が“毎月5万人”増加
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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