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「未成年でも働けた」…夜の世界に潜む“未成年雇用の闇”。偽装の身分証で面接を受けた少女も

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

夜の世界で横行する「未成年雇用の闇」

たかなし亜妖

写真はイメージ

 ひと昔前、夜のお店は年齢確認がとても雑だった。しっかりした店がある一方で、顔つきの身分証なしでも働けてしまうところや、友達やスタッフの紹介だと気が緩んで身分証の確認を忘れるのも珍しくはなかったという。そもそも、身分証チェックすらやっていなかった……なんて“完全アウトな話”も実際にあったのだ。  今は随分と厳しくなったものの、忘れた頃に「未成年雇用で摘発」という報道が出ることからわかるように、未だに危険な店は存在する。たまに、10代が身分証の偽造や貸し借りをして面接へ行き、見事に店が騙された結果、摘発をされる残念な例もあるが、故意的に未成年を雇用する店があることも事実。  なお、セクシービデオ業界に関しては年齢確認がとても厳しいので、未成年雇用は絶対にあり得ないと言ってもいい。しかし「適正ビデオ」と呼ばれない「同人作品」の世界で怪しげな事案が発生したらしく、未成年雇用と身分証の問題は根絶が困難なようである。

“未成年ブランド”が生む危険な需要と供給

 話題になりづらい地方のひっそりとした店や、営業許可を取らずに闇営業する店は、年齢確認に対する考えが甘い。未だに顔つきなしの身分証を見せるだけで入店できるところも一部あるそうで、そこに「おいしさ」を見出す運営サイドと少女がマッチングすれば、あっという間に悪いビジネスが完成する。  店は「若い子いますよ。実は10代の少女も働いているんです」と常連客にこっそりと教えて集客し、売り上げを作る。女の子もまた“未成年ブランド”を使って大金を得られるのだから、各方面で需要と供給が満たされると、彼らにとってはいいことづくめだろう。法を犯してでもオイシイ思いをしたい、そんな欲望が闇をさらに深めていく。  まるで全員がウィンウィンのように思えるが、ある意味少女たちは搾取されている。本人が望んだとしても若さと尊厳を切り売りし、いいように使われている時点で平等ではないのだ。

女の子が友達を紹介して広がっていくケースも

 店は常に新しい人材がほしいため「誰か同い年くらいの友達いない?紹介してよ」と在籍キャストに持ちかける。場合によっては紹介料を女の子に支払っており、どんどん未成年雇用の輪を広げていく。  例え紹介料が数千円だろうがお金はもらえるし、仲良しの友達と働けるとなると女の子は辞めない。こうして店は売り上げを伸ばしていくのがオーソドックスなやり方である。 「どうせこのような犯行に及ぶのは反社会的な人間だろう」と思われがちだが、そうではないことも多い。表では真面目に働く大人が裏でこっそりと“ヤバイ店”を副業で持っているなど、深い部分に触れると想像以上にダークなのだ。
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同人作品でも起きていた“未遂事件”
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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