子供から「なんでうちは狭いの?」家族3人で“狭小”中古マンションに暮らす43歳男性を直撃「横幅80センチの布団で寝るのがミソ」
“ワケアリ”や“クセつよ”を理由に相場よりも割安で住める賃貸物件が、東京で一人暮らしをする若者などを中心に人気を集めているという。
うなぎの寝床のように狭く細長い形状の物件や、築年数が非常に古い物件に住む若者たちは、いつの時代もメディアで取り上げられてきたが、近頃は“狭小物件”などを紹介する内見動画がSNSでも人気コンテンツである。物価高に直面する首都圏での生活環境の変化や経済事情を背景に、ひと昔前よりもかなり現実的な選択肢となっているようだ。
しかし、リアルな住み心地などは当事者にしかわからないことも多い。“そこに住む理由”には、人生観までも映し出されるはず。
今回は現在、練馬区某所の駅から徒歩5分という立地の狭小中古マンション(約40平米)に家族3人で暮らすZUNDAさん(43歳)インタビューの後編。“広さ”を手放し、立地の利便性と家計の安定を優先した住まいでの暮らしぶりを語ってもらった。(記事は全2回の2回目)
【前回記事】⇒年収900万円の管理職でも「40平米の“狭小”中古マンションに家族3人」東京で生きるリアル
——先ほど、中古の狭小マンションに移り住んだ経緯をうかがいました。マンション探しにおける練馬区の特徴はありますか?
ZUNDA:東京の東側の再開発が進む下町エリアは新築タワマンも多いんですが、練馬区は新築マンションの選択肢がほぼなく、基本は中古ばかりです。出物(買い手にとってお得な物件)が少なく、早い者勝ちの状況ですね。
——住宅ローンの年収倍率の話もありましたが、居住費はけっこう抑えられているんですかね。
ZUNDA:ローン返済額は月々9万円台で、管理費など込みでも11万円ちょっとです。部屋の中はリフォーム済みで、水回りもリノベされており、配管も含めて新品状態でした。新耐震で二重窓なので気密性も高いです。プライバシー上、少しフェイクも混ぜていますが、間取り図をご共有しますね。
——古き良き団地生活を味わえそうな、住み良さそうな部屋です。
ZUNDA:2DKで1LDKのように使っていて、人によって良し悪しあると思いますが、家族の距離感は近いです。玄関から入ってすぐがダイニングキッチンとリビングで、5.5畳の部屋が息子と私の寝室になっています。男部屋みたいな感じです。
——奥様はどこで寝るんですか?
ZUNDA:テレビの前に布団を敷いています。妻の私物もリビングの棚に収納していますね。
——あ、これ布団ですか。ソファが本来あるべき位置に布団が。
ZUNDA:5.5畳で男2人の寝るスペースを確保できるか。工夫した結果がコレです。収納棚付きのロフトベッドで仕切り、窓側は勉強机などがある子どものスペース。クローゼット側が私の寝床です。
ZUNDA:引っ越し直後は子どもが就学前で、シングルの布団を敷いて川の字で寝ていましたが、勉強机などを買い揃え、私が横幅80センチの布団で寝るスタイルに至りました。エアコンが窓側なので、日中、私が仕事しているときなどはサーキュレーターで私のスペースまで空気を強制的に送り込んでいます。
——え? ZUNDAさん、リモートワークしているんですか?
ZUNDA:コロナ禍でオフィスを縮小させた結果、席が足りなくなったということで、週の半分ほどはリモート推奨になっています。
——会社のオフィスまで狭いと(笑)。フリーアドレス化では“あるある”ですけど、ZUNDAさんは出社したいですよね?
ZUNDA:そうですね。椅子を置く場所がなく、収納棚にPCを置き、床にクッションを敷いて地べたに座りながら仕事している状況で、なかなかツラいです。まあ、だいぶ慣れてきて、最近は狭い空間のほうが集中できる気もしますが。
——お仕事中、ZUNDAさんの布団はどこへ?
ZUNDA:三つ折りに畳み、妻の布団と重ねて横に積んでいます。横幅80センチのセミシングルで寝るというのが狭小住宅で住む上でのミソで、通常のシングルとの20センチの差はわりと大きいです。
——(笑)。将来的には完全な子ども部屋になるんですか?
ZUNDA:やはり中高生には隔離空間が必要だと思うので、息子が学校の間はリモートワークで使いつつ、夜は妻とリビングで寝ようかなと。狭いなりに快適に暮らす方法はあるんですが、とにかく一番の問題は収納ですね。

※写真はイメージです
1LDKで家族3人、息子と5.5畳をシェア

間取り図は、「マイホームクラウド」で作成

妻はテレビの前に布団を敷いて寝ている。画像は、「マイホームクラウド」で作成
「シングルか、セミシングルか」問題

5.5畳で工夫した結果。画像は、「マイホームクラウド」で作成
1
2
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
記事一覧へ
記事一覧へ
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
子供から「なんでうちは狭いの?」家族3人で“狭小”中古マンションに暮らす43歳男性を直撃「横幅80センチの布団で寝るのがミソ」
有名企業を退職し、北海道に移住した47歳男性「半年だけ働き、残り半年は好きなことをする」自由な生き方
「手足が動かなくても、自分の世界は自分で決められる」25歳女性アーティストが口でタッチペンをくわえて描く“自由への道”
“週に一度は出社”の謎ルール。若手社員が月金に出社する意外なワケ――大反響トップ10
“週に一度は出社”の謎ルール。若手社員が月金に出社する意外なワケ
この記者は、他にもこんな記事を書いています




