更新日:2026年03月23日 01:43
仕事

令和の虎・林社長が“有名になることに執着”するワケ「僕は日本の総理大臣になる」

 ビジネスリアリティ番組「令和の虎」の2代目主宰としても注目を集め、月額50万円の“顧問制度”が話題の林尚弘社長。インフルエンサーのヒカル氏や実業家の前澤友作氏をも巻き込むその影響力は、とどまるところを知らない。  今回、林社長に迫るのは、「令和の虎」に出演する社長やビジネス系ユーチューバー、経営者らをインタビューし続け、彼らに共通する思考法とメカニズムをまとめた『武器としての影響力』(サンライズパブリッシング)を上梓した水野俊哉さん。  先の衆院選で衆議院の465議席中316議席を獲得して圧勝した自民党と高市政権。歴史的勝利から、今後高市政権はどのような日本のかじ取りをするのか注目されるなか、林社長は未来の総理大臣を狙っている。彼が描く日本の未来と、その実現に向けた戦略の全貌に迫る。

故・岩井社長から受け継いだバトン

水野 近年のご活躍には目を見張るものがあります。特にYouTubeチャンネル「令和の虎」はビジネスに関心のある層で知らない人はいないほどの人気番組です。林社長が2代目主宰に就任された経緯や、現在の活動についてあらためてお聞かせいただけますか。 林 「令和の虎」は、事業の夢を持つ志願者が、投資家である「虎」たちを相手にプレゼンを行い、出資を募るという番組です。僕が主宰を務めることになったのは、初代の岩井社長が亡くなられたことがきっかけでした。生前、彼から「ピンチヒッター的に2代目をお願いします」とLINEで頼まれてはいたんです。 水野 それは、岩井社長からの直接のご指名だったのですね。 林 はい。ただ、その時は「2代目にはなりません」とお断りしました。岩井さんがご存命のうちに僕が2代目になってしまうと、岩井さんが戻ってこなくなるような気がして、それは避けたかった。 ですが、彼が亡くなった後、番組メンバーや奥様と何度も話し合いを重ね、最終的に僕が正式に引き継ぐことになりました。今は3か月に一度、有志のメンバーで会議を開き、虎みんなで方向性を決めて改革を進めています。

前澤友作も動かした「トークン経済圏」の衝撃

水野 「令和の虎」といえば、前澤友作さんが出演された回は大きな話題を呼びました。テレビCM以上の広告効果があったという話も伺いましたが、これも林社長の影響力があってこそではないでしょうか。 林 あの時は本当に驚きました。前澤さんクラスの方が、台本も一切ないガチンコの場に出てきてくれたわけですから。放送後、前澤さんがご自身のサービス「KABU&」の利用者にアンケートを取ったところ、「サービスを知ったきっかけ」の第1位が「令和の虎」だったそうです。 莫大な広告費をかけたテレビCMよりも、令和の虎のほうが効果があったと証明してくれた。これは僕にとっても大きな自信になりました。 水野 なぜ、前澤さんは出演を決意されたのでしょうか。 林 実は、僕がSNSなどで「トークンの可能性」について発信していたことがきっかけだったそうです。「サービスを利用したら、その対価として株やトークンがもらえる。それが値上がりすれば、資産形成につながり、格差是正の一助になる」という発信に、大変僭越ながら似た考えだなと思ってくれたようです。 「自分も同じ考えだったから」と、出演理由を直接教えてくれました。前澤さんがやっているのは株ですが、根底にある思想は同じなんです。 水野 なるほど。「トークン」という言葉に馴染みのない読者もいるかと思います。林社長が提唱するトークンの仕組みと、その可能性について、もう少し詳しく教えていただけますか。 林 はい。例えば、僕が新しい本を出すために、出版費用をクラウドファンディングで集めるとします。仮に1冊1500円で支援を募り、リターンとして完成した本を1冊お渡しする。 これだけだと普通のクラウドファンディングですが、ここに「1500円分のトークン」を付与するのがポイントです。このトークンを持っている人には、僕の会社のサービス割引や、限定イベントへの参加権といった特典が付いてきます。 水野 つまり、単なる“購入”ではなく、“投資”に近い価値が生まれるわけですね。 林 その通りです。僕自身の人気や知名度が上がれば特典の価値も高まり、トークンを欲しがる人が増えます。すると、ゴルフ会員権のようにトークン自体の価格が上昇する可能性がある。 1500円で本が1冊手に入り、さらに持っているトークンが将来1万5000円になるかもしれない。たとえ価値が10分の1になっても150円は返ってくるし、1500円で売れれば本代は実質無料です。これは、誰も損をしない画期的な仕組みだと確信しています。
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ヒカルも心酔する「人たらし」経営術の神髄
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1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社や文化人タレントプロダクション、飲食業のオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。国内外問わず富裕層の実態に詳しく、富裕層を相手に単にビジネスにとどまらない、個人の真に豊かな人生をみすえたコンサルティング・プロデュースには定評がある。 著書はシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)など27冊、累計40万部を突破。最新刊に『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』(サンライズパブリッシング)がある。

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