「本格焼酎」って何が本格なの?
最近目につく「本格焼酎」の表示。逆に本格じゃないのもある!?
「『本格焼酎』はいわゆる『焼酎乙類』の別名です。焼酎には甲類と乙類があるのですが、現在の酒税法では『連続式蒸留しょうちゅう』『単式蒸留しょうちゅう』という区分に。前者は連続式蒸留機でもろみを蒸気で加熱する、いわゆる蒸留を繰り返して造ったものでアルコール純度が高い。一方、単式蒸留機で一度だけ蒸留させたものが後者で、原料の風味が残っているのが特徴です」(宝酒造)
つまり、「連続式~」は旧法でいう甲類で、「単式~」が乙類なのだが、商品に表示する際は旧法名でも構わないのだとか。
「だから商品表示には『甲類』と『乙類』があります。乙類については『本格焼酎』と表示してもよいことになっていて、今は乙類より主流になっているかと思います」
まあ、「本格」のほうがイメージはいいもんね。イメージで言えば、甲類は大衆的って感じも……。
「甲類メーカーとしてはそこが悔しい。蒸留を繰り返したら原料の違いはわからないとかね。甲類でも樽や甕でアルコールを熟成させてできる貯蔵酒をブレンドして品質の特性を表した商品もあります」
甲類も「純粋焼酎」とか名乗ればイメージアップできるかも!?
― ジャンル別[表示の読み方](得)辞典【2】 ―
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