「一度に大金を使わせない」フォロワー130万、お店で18か月連続1位のるるたんが明かす、顧客を長持ちさせる“逆転思考”
デリヘル、同人AV、写真集、撮影会、ストリップ……自らの「エロス資本」を最大化し、SNSの総フォロワー130万人を数えるアダルトインフルエンサーとして活躍する、るるたん。「欲望マーケッター」として注目される彼女が、鈴木おさむ氏との共著『るるたん・おさむの欲望のKPI』(扶桑社新書)を上梓した。『週刊SPA!』で連載「エロス資本論」を開始した作家・橘玲氏が、るるたんと対談。エロス資本への目覚めや、収益最大化のためのマーケティング手法に迫った。

橘玲(以下、橘):2011年にイギリスの女性社会学者キャサリン・ハキムが『エロティック・キャピタル』という本で、「性的魅力は若い女性にとって、経済的な価値がある資本(キャピタル)である」と指摘しました。私はエロティック・キャピタルを「エロス資本」と呼んでいますが、フェミニストの中には「性愛のマネタイズ」という考え方に反発する人もいます。それに対してハキムは、「自分が持っている資本をどう活用するかは個人の自由なのだから、“純愛”の名のもとにセックスを無料で男に提供すべきだというロマンティックラブ・イデオロギーこそが性差別だ」と反論しています。私がエロス資本に興味があるのは、その前提がないと、パパ活やギャラ飲みなど、現代の日本社会で起きている奇妙な現象をまったく説明できないからです。
るるたん:興味深いお話ですね。
橘:すべての女性は、どこかの時点で自分のエロス資本に気づくと思うんです。るるたんの場合、それはいつ頃でしたか。
るるたん:私は、セックスという概念を知ったのが、たぶん小学校の卒業直前くらいで、比較的遅かったと思います。だから小学生の頃は、エロス資本があるなんて認識はありませんでした。そういうことを意識するようになったのは、中学1年生の頃です。部活のみんなで電車に乗っていたとき、向かいに座っていたジャージ姿の男性が、私たちを見ながら自慰行為をしていたことがあったんです。
橘:それはショッキングですね。
るるたん:私たちはそのとき、自慰行為を見たことがなかったので、それが何なのか分からなかった。でも、何かいけないことをしているということだけは分かりました。赤いジャージに何かがジュワーッと染み出してくる様子を、今でも鮮明に覚えています。
さらに、中学生にもなると、男子の性欲が盛んになってくるので、必ずしも好きでなくても、エッチをしたいという理由で女の子に告白することがある。そういった経験を通して、少しずつセックスというものに価値があることに気づいていったんだと思います。
橘:ハキムの本に、ノーマ・ジーンという孤児の女の子が、ある日突然、街の人たちが自分を見て微笑みかけてくれることに気づくという話が出てきます。それまで誰からも注目されなかった女の子が、ある日突然、自分には人を惹きつけるものがあると知って世界が変わる。彼女はそこから芸能の世界を目指し、マリリン・モンローになっていくわけですが、男の場合、そういう体験ってほとんどないですよね。
るるたん:そうかもしれません。私は中学生のとき、「胸が大きい」ということが話題になったのが印象に残っています。それまで自分の胸なんて気にしていなかったのに、男の子たちが「あいつ、おっぱい大きいよな」と言い出し、巨乳に価値があるんだと初めて思いました。

橘:自分が持つエロス資本に気付いたわけですね。風俗の仕事をするようになる前は、何をしていたんですか。
るるたん:高校を出て大学の法学部に進学しました。法律が面白いと思って、六法全書を誕生日プレゼントにもらうくらい張り切っていました。でも、実際に勉強してみると、現実はちょっと違いました。刑法にしても、結局は判例の積み重ねで決まっていくので、その妥当性自体をあまり検討できない。それで3年生のときに、お金が好きだから知的財産をやろうと決めました。知財なら日本はアメリカなどに比べて遅れているから、お金になるかもしれないと思ったんです。
橘:卒業はしたんですか。
るるたん:はい、8年かかりましたが(笑)。途中で、風俗にハマってしまったんです。
橘:それはホストですか、それとも働くほうですか。
るるたん:働くほうです。いろいろあって、「もう生きていてもしょうがない。親にこれまで負担してもらった2000万円を返して死のう」と思い、新橋のデリヘルで働き始めたんです。
橘:自殺する前に親にお金を返そうという発想は、ちょっと変わっていますね。女子大生が最短で2000万円を貯める方法として風俗を選ぶのはわかるんですが、キャバクラやヘルスなどいろいろあるなかで、なぜデリヘルだったんですか。
るるたん:たまたま求人広告で見つけたからです。自分の容姿に自信があったら、キャバクラに行っていたかもしれません。でも、当時は死にたいくらいの状態だったので、可愛いドレスを着てキラキラしたいという欲もなかった。世間的には「落ちた場所」とされているけれど、稼げるという理由で風俗を選びました。
新橋で働いていた頃は、とにかく自分にリピートがつくことが嬉しかった。私はもともと承認欲求が強くて、「愛されたい」という思いを満たすために働いていたような気がします。
橘:愛されることで、死への欲求が徐々に薄まっていった。風俗の仕事に出会えてよかったですね。
るるたん:でも、新橋のお店がコロナの影響でなくなってしまって、新宿のお店に移ることになりました。新橋のお店は、どちらかというと大学生が副業として働いていたり、シングルマザーの方が生活費の足しにしていたりするようなお店でした。ところが新宿に行くと、全然違いました。とにかく「お金を稼ぐ」という意識が強い女の子が多くて。立ちんぼもやる、パパ活もやる、風俗もやるという感じでした。
そして、新宿の女の子たちの接客のレベルはとにかく高い。本指名ランキングに入れないと、あまり稼げないからです。で、当時の私には、そのランキングが「愛されランキング」に見えたんですね。「このランキングに載っている子は、こんなにたくさんの人から愛されているんだ」と捉え、私もそこに入りたいと思うようになった。この「愛されたい」という感情が、「どうすれば人に選ばれるのか」というビジネス的な思考に切り替わっていったような気がします。


都内某所、初顔合わせながら90分にわたり深く濃いトークを交わした橘氏とるるたん
ある日突然、世界が変わる
死のうと思って風俗の世界へ

「求められる喜びを知って、風俗の仕事にのめり込んでいった」と語るるるたん。SNSを駆使し、ずば抜けた集客力を身に着け、18か月連続ナンバーワンという伝説を打ち立てた

どうすればリピーター(本指名)になるかを考え抜き、最適解を積み上げていった先に「月収1億円」があった
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『るるたん・おさむの欲望のKPI』 生半可なビジネス書より、 るるたんの「戦略」を読め。 ![]() ![]() |
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