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好決算で急騰した3銘柄、2週間後どうなった? 億超え投資家が見る「次の銘柄」

株式投資をする際、企業の決算発表をどう分析するかは重要なポイントでもある。しかし、「好決算で上方修正を発表しても株価は下落することがあり、市場の反応を見ながら分析することが求められる」と話すのは、資産億超えの個人投資家、結喜たろう氏だ。実際に「好決算+窓開け株」の銘柄を取り上げたが、その後各銘柄はどうなったのだろうか。そこから、現在の市場のテーマと注目すべき銘柄が見えてきた。
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写真はイメージです

「好決算+窓開け株」のその後は?

資産億超えの個人投資家の結喜たろう氏。株式や為替を20年以上取引し、リーマン・ショックやアベノミクス相場も乗りこなしてきた。その投資手法は、市場にとって話題になる大きなテーマから銘柄を絞り込み、決算発表から好業績が見込まれる株を売買するという至極堅実な方法だ。 8月17日(月)に公開した、『好決算で急騰した株は「もう遅い」? 億超え投資家が追う“窓開け株”3選』では、8月上旬に好決算を発表してチャートに窓をあけたFUJI(東P・6134)、イビデン(東P・4062)、リクルートHD(東P・6098)を取り上げた。窓開けを維持して更に株価は上昇するのか、窓まで調整して再上昇するのか、窓を埋めて失速するのか、各銘柄はどうなったのだろうか? 「結論から言うと、3銘柄でかなり違いが出ました。FUJIは窓を完全に埋めて下落しました。イビデンは大きく調整して下落したものの、窓を完全に埋める水準にはなっていません。リクルートHDはこのなかで比較的強く、決算後に切り上がった株価水準を維持しています。なぜ差がついたのか。FUJIとイビデンはAI、半導体関連株で売りが強まった際の影響を受けた一方で、リクルートHDはその影響下から遠かったからと見ています」 株を探してチャートを見るときには単純に「好決算+窓開け」の銘柄を見るのではなく、「その銘柄がどんなテーマにあるのか」「どんな地合いの影響を受けやすいか」を分析するのが重要と結喜氏は指摘する。 「FUJIは決算発表で約4%の窓を開けて上昇しましたが、アメリカでも半導体関連株が売られた影響で窓を埋めてしまいました。大事なのはFUJIの決算内容が特に悪くなったわけではない点です。一方でイビデンはAI、半導体関連株の売りに巻き込まれましたが、開いた窓が約16%と大きかったので、株価も比較的維持されました。AIサーバ関連の需要期待が株価の下支えになった可能性があります。ただ決算が強かったから窓を守ったと考えない方が良さそうです。さらにリクルートが3銘柄のなかで比較的強い価格を維持できたのは、第一四半期の業績の伸びと3500億円を上限とする自己株式取得が材料にあります。この点はAIや半導体銘柄とは遠いので影響を受けにくかったと見るべきでしょう」 つまり、2026年8月現在ではAI、半導体関連で相場が動く可能性が高いので好決算で市場から評価されてもAIや半導体のテーマで業種全体が売られると個別企業の好材料を打ち消す下落もあり得るというわけだ。テーマが好調で上昇の勢いがある時はよくても逆風が吹くといくら好決算でも売られる可能性がある。

AI、半導体銘柄の影響を受けていない銘柄とは?

そこで、結喜氏は「現在はAIや半導体関連とは少し距離があり、好決算な銘柄に注目したい」と話す。 続きを読むには会員登録(無料)orログインをしてください。※ログイン後も下記のボタンは表示されます
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「その一つがヤマハ発動機(東P・7272)です。8月4日に発表した2026年12月期中間決算は売上収益が前年同期比17.2%増、営業利益88.6%増、最終利益は2倍超としています。中間期としての売上収益、営業利益、最終利益はいずれも過去最高でした。通期最終利益予想を1000億円から1700億円に70%の上方修正をしています。ヤマハ発動機の主な業績改善要因はオートバイなどでAIや半導体関連の直接的な影響は受けにくいと見ています」 ただ、取引をする時には注意も必要だ。ヤマハ発動機は「AI、半導体関連ではないから下がらないと考えない方がよい」と結喜氏は言う。好決算銘柄でも不安定なテーマから距離を取ることでセクター全体の急落に巻き込まれるリスクを抑えるケースもあるという程度で見たほうがいいそう。
ヤマハ発動機〈7272〉

ヤマハ発動機〈7272〉

もう一つ「面白い」と氏が挙げるのが『ウルトラマン』シリーズの円谷プロダクションとパチンコ・パチスロで『エヴァンゲリオン』を手掛けるフィールズを傘下に持つ円谷フィールズHD(東P・2767)だ。 「円谷フィールズは第一四半期の決算発表だけをみると営業利益は前年同期比11.9%減、経常利益も11.6%減と好決算ではありません。ですが、通期の売上予想を1870億円から2053億円、営業利益予想を190億円から225億円、経常利益予想は191億円から226億円、年間配当予想も70円から140円に上方修正しています。この予想を市場は強く評価して窓開け後も強い株価を維持しています」
円谷フィールズHD〈2767〉

円谷フィールズHD〈2767〉

決算翌日に株価が急騰すると「今からは買えない」「もう間に合わない」と思いがちだが、好決算銘柄の値動きをその後1〜2週間ほど追ってみるだけでもいい。「押し目や再上昇のタイミングなど、決算直後とは別のチャンスが見つかることもある」と結喜氏は言う。株を「買えなかった」で終わらせず、その後の値動きを見る習慣をつけることで、銘柄の見方も一段深くなるのではないだろうか。 <構成/上野智(まてい社)> ※株式投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。
個人投資家・一級建築士/工学修士 建築設計事務所勤務を経て独立。 空間建築デザイン業務と並行しながら、個別株を中心に資産運用を実践。不況により事業が厳しい状況に追い込まれる中、趣味で続けていた投資が経営の立て直しに大きく貢献し、億トレーダーの仲間入りを果たす。個人投資家グループや証券会社などからの講演依頼も多く、四半期成長率を重視した銘柄選定と、チャート分析に基づく論理的な売買手法に定評がある。著書『四半期成長率とチャート分析』(パンローリング社刊)は2024年ブルベア大賞を受賞。ラジオNIKKEI『きらめきの発想』準レギュラー。 パンローリング主催『ファクター分析投資スクール』担当講師。 X(旧Twitter):@tarouyuuki0322
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