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女ひとりで孤独のバーベキューをやってみた!

ドラマをきっかけに「おひとりさま」という言葉が広まり、ここにきて定着し、カラオケや焼き肉など新サービスが続々登場している。孤独に苛まれるか、意外にもイケるのか、試してみた! 【一人バーベキュー】 ― 家族連れとカップルで賑わうなかBBQ敢行 ―  インドア派な記者S(女・33歳)に、「ひとりバーベキューを敢行せよ」との指令が下った。マジですか!? それ、不審者では。そもそもバーベキューって何を準備するの? 一人で火はおこせるの? さまざまな不安を胸に「BBQ」でググると、「手ぶらでバーベキュー」ができるようにと器材や食材を現地提供してくれる企業がヒット。こ、これならなんとか!  行楽シーズンのなか、かろうじて予約が取れた郊外の公園にバーベキューの持ち物を教えてもらい、当日を迎える。ああ、食材が重い。しかも公園までの道がわからない。誰か助けて。半ベソ状態で着いたのは15時。いざ公園に入ると、バーベキュー客の多さに圧倒された。そういえば、「予約人数300名」って言ってたっけ。怯気味でテントの合間を縫って受付に進み、料金を払いテントまで誘導してもらう。有料サービスの一環で器材の設置から点火までスタッフが全部やってくれたのは助かった。さらに、孤独な私を哀れんでか「何かあればいつでも声かけてくださいね」と温かい言葉に涙が出そう。
バーベキュー,おひとりさま

BBQセットは有料で借りられるので一人敢行もしやすい時代。必要なのは一人分の食材と勇気のみ。この写真もお隣さんに頼んで撮ってもらった。

 頼りのスタッフが去り、一人残された私は、無言かつ無表情でひたすらジュージュー焼く。ふと周りを見渡せば、みんな話し相手がいて、笑っている。隣のテントでは、美男美女カップル2組がフリスビーを。いいな、楽しそう。あ、小さな女の子が私のほうに駆け寄ってきた……と思ったら、怪訝な顔で私を凝視。そうよね。私、一人ぼっちで、不思議よね。  しかし、ココで急展開が。隣のテントの人が、「すいませーん、卵持ってませんか?」と話しかけてくれたのを機に交流が生まれたのだ!「お姉さん、さっきからカボチャばかり焼いてますね」「大勢いれば多種類を少しずつ食べられるんですが、なにぶん一人なので……」。何げない会話が心に沁みる。話し相手がいるって素晴らしい。  私より先に後片付けをして去っていく彼らを見送りながら、思った。ひとりバーベキューも考え方と場所によっては意外と楽しめる。食材選びも到着時間もテキトーでいいし、来場客が多く、サービスに手厚い施設ならなんとかなる。どうせ自宅で孤食するなら、心地よい風に吹かれて、焼きたての肉を味わってもいい、かも。
おひとりさま,フリスビー

孤独な私を見かねた隣人がフリスビーに誘ってくれた

※今回利用したのは「手ぶらでBBQ」http://www.herofield.com/bbq/ ― ブームの[おひとりさま]をやってみた【1】 ―
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