「オシャレ輸入中古車こそエコカーだ」中古車評論家が断言【後編】
ウルトラ高騰したガソリン価格も最近はやや下落傾向だがやはり依然として人々は「エコカー」に興味津々かと。しかしちょっと待った! 新車のエコカーを無理に買うよりずっとステキでリーズナブルな選択がある!それは“格安オシャレ輸入中古車”という選択だ。異端の中古車評論家・伊達軍曹が喧嘩売りながら解説しました
【前編】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/226829
伊達軍曹=文 Text by Sergeant Date
大子香山=写真 Photographs by Daigo Kazan
ここに掲載している2台は、不肖伊達の私物で中古車だ。黒いほうは、アルファロメオの「GTV」なるイタリア車。赤いレザー内装がたまらなくエロい。黄色いほうは、メルセデスのクーペにもオープンカーにもなる「SLK」。
ただし、燃費は率直に言って良くはない。例えばアルファGTVは約6km/リットルという極悪っぷり。これを聞いて「ダメじゃん。やっぱ買うならエコカーだろ、アクアだろ!」と言う者もいるかもしれないが、ちょいと待ちたまえ。貴殿らが仮にエコカーを買うとして、その目的は何か? それは「地球を守りたい」という高邁な思想ではなく、主には「燃料費を抑えたい」というカネの問題であるはずだ。あるいは「今はエコがステイタスだから」というイメージの問題か。
ならばカネの実際を見てみよう。100万円の中古アルファと200万円の新車エコカー。その差額100万円を「燃料費」でペイさせるのに何年かかるか? 月500km走るとして8年半、何かの修業のようにエコカーに乗り続けて初めてそれはペイされるのだ。ちょっとした懲役にも近い歳月を、貴殿は絶望的にありふれたクルマと過ごすつもりか! その精神的コストまで含めて考えれば、MJ某の選択は完全に経済合理性に欠ける。ボンクラである。
ただ、「エコカー=ステイタス」というのは確かにあるだろう。しかし格安輸入中古車も小ぎれいに洗車さえしておけば、その軍事プレゼンスはいまだ強大。100万円級予算で済むことを考えれば、コスパ的にも「新車エコカーで感じるステイタス」のそれを大きく上回る。それがわからないMJ某は、本当にボンクラである!
【結論】
ファッションや思想としてのエコカーは十分アリだと思うがエコロジーではなく「エコノミー(節約)」と「オシャレ」の両立を狙うなら輸入中古車に注目すべし!本当にステキですよ
【まだまだあるよ! アンダー100万円のオシャレ輸入中古車】
◆プジョー207 注目相場80万~99万円
ソフトで知的なイメージで行くならフレンチコンパクトがオススメ。プジョー207なら現行型の中古車もこの値段!
◆MINI(先代) 60万~90万円
人気のMINIも旧型ならこの値段。大丈夫、不肖伊達だって旧型と現行の見分けがつかないぐらい似てるから(笑)
◆アウディA4アバント(先々代) 60万~90万円
輸入ワゴンはやはりおしゃれ。アウディのこれも2世代前だが、大丈夫! 素人が見る分には最新型とほぼ同じ形だ!
◆BMW3シリーズ(先々代) 50万~90万円
100万円以下だと2世代前のモデルになるが、’01年以降の後期型ってやつならいまだ全然古くさく見えないよ!
― 「オシャレ輸入中古車こそエコカーだ」中古車評論家が断言【2】 ―
- 伊達の自家用車で、どちらも中古で購入。
- アルファは約100万円
- メルセデスは約70万円という激安価格だったが、オーラ・性能とも十分。故障もほとんどなし。
- ちなみにベンツはスイッチ一つでオープンカーにもクーペにもなります




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