消費カロリーがすぐ分かる「METs」ってナニ?
―[30代[死に至る病]の微妙な兆候]―
◆一日「4METs」のカロリー減を目標に
近年、運動強度の基準値として「METs」という単位が注目されている。一体どんなものか?
「METsとは生活習慣病発症を予防するため、厚生労働省が示した身体活動量・運動量・体力に関する指標です。安静状態で1時間のエネルギー消費量( ≒基礎代謝)を『1METs』と定め、体重60kgの人なら1時間で60kcal、体重70kgの人なら1時間で70kcalのエネルギーを消費します。体重とカロリー消費の数字が同じで、非常にわかりやすく便利な指標なのです」(菅原医院の院長・菅原正弘医師)
1METsを基準に、どんな運動が何倍になるのか?
「有酸素運動の代表であるウォーキング(1時間)は3METs、速歩は4METsに相当します。ジョギングは速度によって異なりますが、7~9METsほど」(同)
一日4METs相当分のカロリーを減らすと、1か月で1kgの体重が落ちるという。食事と合わせて4METs減を目標としたい。
【METsの値の例】
※METs値/運動/体重60kgnの人の消費量(1時間)
●1METs/テレビ視聴、乗り物での通勤・通学/60kcal
●1.5METs/入浴、食事、オフィスワーク(座位)/90kcal
●2METs/料理、シャワー、服の着替え、会話を伴う食事/120kcal
●2.5METs/皿洗い、ゴミ捨て、ペットの世話、子供と遊ぶ(軽度)/150kcal
●3METs/散歩、洗車、階段の昇降(軽度)/180kcal
●4METs/速歩、庭掃除、自転車/240kcal
●6METs/以上ジョギング、スイミング、登山等/360kcal以上
【菅原正弘医師】
菅原医院院長。内科医。糖尿病や高脂血症、リウマチなどの専門家として、テレビや雑誌に多数登場し、セミナーなどでも活躍。著書に『40歳からの糖尿病との上手なつき合い方』(中経出版)など
― 30代[死に至る病]の微妙な兆候【5】 ―
『40歳からの 糖尿病との上手なつき合い方』 上手に付き合って長生き! |
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