大腸ガンが急増している理由とは?
―[30代[死に至る病]の微妙な兆候]―
仕事もプライベートも何かと忙しい30代。しかし、「忙いから」と健康を疎かにしていると、気がついたときには「すでに時遅し」となりかねない病気にかかってしまうことも。日常生活で見過ごしがちな“体の異変”を察知できるかが大事になるのだ。各分野の専門医の警告と、体が発する“サイン”に耳を傾けるべし!
◆便が細くなった、下痢が多い、血便が混じっている ⇒ 大腸ガンの可能性
近年、ガンの中でも急増しているのが大腸ガン。その理由について、消化器病を専門とする麻布医院の院長・高橋弘医師はこう語る。
「昔、大腸ガンは外国人に多い病気で、日本人には少なかったのです。ところが、欧米型の肉中心の食事やジャンクフードが一般化し、野菜で繊維質を摂取しなくなったことが増加の大きな一因です」
大腸ガンは部位によって、結腸ガンと直腸ガンに分けられる。
「大腸に異常があると、便が細くなる、下痢気味になる、血便が出るなどの症状が出ることがあります。ただし血便に関しては、初期段階では目に見える血便ではなく、潜血といって目には見えない血便のケースがほとんど。そのため、基本的には検便をしないと見つけることは難しいのです」
こういった体の異常を察知しながら放っておくと、将来は大腸ガンになってしまった、なんてことになりかねないから注意が必要だ。 しかし、大腸ガンは初期段階で気づけばほぼ100%完治する病気なので、早期発見が大事だという。トイレでティッシュに血がついていたら「単なる痔かな」などと軽視して放置せず、きちんと検査を受けてみよう。
【高橋弘医師】
麻布医院院長。東京都肝臓専門医療機関である麻布医院の院長。消化器病、肝臓病、免疫治療、ガンの診療を専門とする。『ガンにならない3つの食習慣』(ソフトバンク新書)が発売中
― 30代[死に至る病]の微妙な兆候【9】 ―
『ガンにならない3つの食習慣』 食生活でガンに立ち向かう! |
この特集の前回記事
ハッシュタグ