大半の人が溜まっている!自覚のないストレスを消すメカニズム
病気のわけでもないのに、体がツラい。そして、毎晩感じる泥沼のような疲労感。休みの日にストレス解消を試みても、スッキリしない日々が続く……原因は、無意識のうちに体に溜まってしまったストレスかもしれない。その脱却の方法は「ヨガ」にあった。そこでヨガの第一人者に、無意識に溜まったストレスを解消する”手軽なヨガ”を教えてもらった!
大半の人が溜まっている! 自覚のないストレスを消すメカニズム
我々の日常のなかで、ストレスの芽は至るところに存在する。
「ストレスは、何かをしたいという欲求を抑え込むことによって生じます。人間には、意識に上ってこない衝動があり、理性を重視する社会生活では、その衝動を潜在的に抑圧しています。つまり、体の声に耳を傾けず、無視しているのです」と、綿本ヨーガスタジオ主宰の綿本彰氏。綿本氏は日本を代表するヨガ指導者として、インストラクターの育成のほか、さまざまなメディアで活躍している。
「無意識に溜まってしまうストレスの芽を絶つには、まず体と心それぞれの言い分がバラバラな状態を調和させることが必要。本来、ヨガは精神をコントロールするための方法ですから、メンタル調整、ストレス解消にはピッタリなんです」
無意識に溜まってしまったストレスは、ある部位の筋肉を偏った刺激で緊張させ、硬くしてしまう。そこをヨガによって効果的にほぐしていくことで、深いリラックス状態を導くことができるという。
「調整の基本は、収縮です。無意識に緊張していた部分を、意識的にさらに緊張させることで、体の感覚を蘇らせます。具体的には、深呼吸を繰り返しながら、詰まり感や凝り感のあるところをじっくりと縮ませて、30秒してからリラックスさせる。体の感覚が蘇れば、凝りは自然にゆるんできます」
そして、最も大切なのは呼吸。
「ストレスが溜まると、胸部付近だけを使って浅い呼吸をしていることが多い。全身を使ってゆったりと深い呼吸をすると、感情が解放されて、ストレスが軽減します。感情と呼吸は関連しているのです」
指令システムである自律神経全体にも良い影響を与える呼吸。自宅はもちろん、通勤中や会議中でもできる簡単なポーズで、ストレスを溜めない生活を目指そう。
【綿本 彰氏】
綿本ヨーガスタジオ主宰
日本ヨーガ瞑想協会会長。全米YOGAアライアンス 500時間YOGA指導者トレーナー(E-RYT500)。
幼い頃より、ヨーガを学び、ヨーガに関する著書多数。最新DVD『綿本彰のやさしいパワーヨーガ』も好評。http://www.yoga.jp/
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