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外資系銀行の陰湿イジメを暴露

昨今、学校内でのイジメやブラック企業の労働環境が社会問題化している。しかし、出世競争や駆け引き、ライバル同士の足の引っ張り合いなど、実はブラック企業以上に一流企業では悪質なイジメが横行していた。エリート社員ならではの“頭を使った”イジメの実態と、それが起きる背景を探った

◆重箱の隅をつっつくような揚げ足を取って部署内で“公開処刑”に

外資系銀行

※画像はイメージです

 大手の欧州系銀行日本支社で契約を締結したり顧客対応をしたりするフロント・オフィスにいる佐々木克哉氏(仮名・35歳)。外資系ならでは超高収入が当たり前の部門ではあるが、営業成績に直結する上客を回してもらえるかは、“上司の機嫌一つ”という理不尽な世界だという。

 それゆえ、同僚同士の水面下の争いは必至。同じフロント・オフィスの中野裕一氏(仮名・36歳)はこう証言する。

「イザコザは上司に気に入られている優秀な人同士で起きやすい。例えば取引先のデータを送るときには、社内でも個人情報の一部を暗号化するのがルールなんです。ところが、社員Mさんが微妙に足りない暗号で個人情報をメールしたときがあったんですよ」

 Mさんをライバル視していたKは、そのわずかなミスを見逃さなかった。すぐさまccメールで指摘。ご丁寧に問題部分を引用して、『こういう情勢ですので個人情報は厳重に取り扱いましょう。個人情報に関する事故は間違っても起こせませんよね』とサラッと添えて。席が近いんだから、コソッと口頭で教えてあげればいいものを、敢えてccで送るなんて、嫌がらせ以外の何物でもない。それも、一見『親切』で『正当なフォロー』のように見えるから、よりタチが悪いんですよね」

 誰でも見落としかねない些細なミスを、敢えて問題視して部署内で“公開処刑”に。些細な揚げ足取りの積み重ねで、Mさんは「なんか取りこぼしの多いヤツ」という烙印を押され、上司を含め部署内の評価は低下。会社の方向性に関する重要メールからもccを外されるようになり、気づけば取引先も“ゴミ客”のみになった。

「『ゴミ客』とはクレーマーや中国人客などで、数字が取れない客のこと。ゴミ客担当になると、本人がいくら優秀でも営業成績は悪化しますから、ツラいでしょうね。徐々に元気がなくなり、数か月後には会社に姿を見せなくなりました。そうなったらクビ一直線。海外本部が、数字を見てワンクリックでクビにできるんです。そうやって脱落していった同僚を数多く見てきました」

― 一流企業の[悪魔的頭脳派イジメ]の実態【2】 ―

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