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「歯ブラシに髪の毛を巻きつけられた」女性専用シェアハウスは“いじめの園”

「住人たちに会いたくなくて、深夜までずっと家に帰らない生活を送っていました」と話すのは川添真希さん(仮名・27歳)だ。九州から上京してきた彼女は、手っ取り早く友達を作る方法だと思い、女性専用シェアハウスを選択した。
シェアハウス,共同生活,いじめ

内装がきれいでも住んでる住人の心まできれいだとは限らない……

「2段ベッドのドミトリータイプでしたが、HPを見るとリビングには可愛い家具がたくさんあって、キレイでいいなと思ったんです」  だが、いざ入居すると……。 「リビングはゴミや化粧品、バッグが散乱してて、『全然違うじゃん』と。しかも、香水の香りが混ざって臭い。人間関係も超めんどくさかったです。長年住む住人(38歳)が女王様のように君臨していて、2日目に挨拶に行くと『は? 遅いんだけど』と凄まれて……」  以来、なぜか彼女は“ボス”に目をつけられてしまった。 「飲み会はおろか、会話にも入れてもらえません。ある日、実家から貰ったお菓子を差し入れに行ったら、次の日リビングのゴミ箱にそのまま捨ててありました。それ以来、もう住人と話をするのが怖くなってしまったんです。帰りたくなくて、目的もなく深夜まで外をうろうろしたり、顔を合わせないために明け方には家を出たり……。ハウス内にいるときも、ライトや鏡を持ちこんだ自分の2段ベッドから出られませんでした」  その生活に耐えられず、山根さんは2か月で退去を余儀なくされた。「実際、女性専用シェアハウスでのトラブルは多い」とは、シェアハウスを手掛ける不動産業者だ。 「女性専用シェアハウスは、実は結構、居住者の年齢が高いんです。平均年齢は30代前半くらいで、特に派遣社員の女性が多い印象。長年住む人も多く、狭い世界ができて新参者が入りづらい環境になりがちなんです。私の会社でとった住人アンケートでは『彼氏ができたら無視されるようになった』『歯ブラシに髪の毛を巻きつけられた』という報告がありました」  女の園はバラ色とは限らない。  週刊SPA!9月25日発売号「魔窟化するシェアハウスの(狂)ライフ」では、人気上昇とともに増加するシェアハウスを巡るさまざまなトラブルに肉薄。共同生活も楽じゃない! <取材・文/SPA!シェアライフ取材班>
週刊SPA!10/2号(9/25発売)

表紙の人/福山雅治

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