脱チャイナリスク!中国に替わる企業進出先はどこだ!?
日本料理店や日本車が破壊され、日系企業や工場に暴徒が押し寄せる映像を何度も何度も繰り返し見せられた。尖閣問題に端を発した中国の「反日暴動」や「日本製品ボイコット」の動きは今も収まらず、零細商店から大企業まで脱中国は喫緊の課題だ。
ベトナム、インドネシア、インド……多くの国々が中国代替地として脚光を浴びているが、具体的にその国が代替地としてふさわしいかどうかは一切、メディアからは聞こえてこない。
しかし進出する際、現地に出張・駐在するのは企業の末端の社員たちだったり、若い起業家たちなのだ。彼らにとって居心地が良いのか、悪いのかはかなり重要な問題だろう。そこでSPA!は今回、その点にとことんこだわって在住日本人たちからコメントを集めてみた。
なかには、残念ながら中国よりもビジネス環境の悪い国もあるのだ。「脱中国」という言葉が先行し、結果的に代替地で痛い目を見てしまうことは避けたいところ。
代替地として名前のあがった国のビジネス環境や生活環境を見て、冷静な議論をしてもらいたい。
【フィリピン】
日本からの投資額:約433億円 在留邦人:1万8202人
◯メリット:英語も通じるし、男性にとってはいい思いも!?
「日本との間にLCCが多数就航しているので頻繁に帰国可」(♂40歳・IT)
「どこでも英語が通じるので楽」(♂32歳・金融)
「フィリピン人は仕事でトラブルがあると、協力して解決する能力が高い」(♂40歳・IT)
「キモメンでも素人女性から逆ナンされる」(♂32歳・衣料)
「エロ・ゴルフ・カジノが揃う天国のような街がある」(34歳・不動産)
「イメージしてるほど治安は悪くない」(♀20歳・飲食)
「風俗が最強」(♂32歳・商社)
×デメリット:風俗や女性がらみのトラブル多し!
「日本のヤクザが多い。和彫りをよく見る」(♂41歳・製造)
「不良警官が多い。路上喫煙や信号無視で因縁をつけてお金をせびられる」(♂36歳・商社)
「賄賂を要求する入国審査官が少なくない」(♂30歳・商社)
「マニラの夜の街では経営者同士のトラブルで日本人が巻き込まれる事件が多数、発生している」(♂38歳・自営)
「フィリピン女性と付き合う時は、一家全員面倒見る覚悟で。身ぐるみ剥がされる日本人多し」(♂50歳・飲食)
【ベトナム】
日本からの投資額:約1920億円 在留邦人:7753人
◯メリット:親日国家で勤勉。IT化も進んでいる!
「アオザイから覗くナマ脚に癒される毎日(♂38歳・商社)
「親日国家。日本製品、日本人に対するリスペクト高し」(♂30歳・製造)
「ホーチミンは東京以上にそこら中にWifiの電波が飛んでおり、すごく便利」(♂38歳・自営)
「飯がとにかく美味くて安い。あっさりしているのでこちらに来てから半年で5kgも痩せた」「美脚美人多し!」(♂37歳・IT)
「『努力は報われる』という風潮で労働者はとても勤勉」(♂50歳・自営)
×デメリット:一党独裁国家ということを忘れずに
「フェイスブックは遮断され閲覧不可」(♂35歳・金融)
「一党独裁国家なので表現の自由、集会の自由がない。逮捕されているジャーナリストも多い」(♀27歳・衣料)
「賄賂文化は中国以上。部署全員で分けるため、確実に取られる」(♂40歳・製造)
「子供のスリが多い」(♂38歳・商社)
「クラブとかもほとんどなく、娯楽が少なくて退屈」「停電がとても多い」(♂38歳・自営)
「地方都市は洪水が多い。床上浸水多発」(♀25歳・旅行)
週刊SPA!10/30発売号「脱中国で待ったなし!で、アジアの代替地はここだ!」では、上記2カ国以外のアジアの「チャイナプラスワン」候補地について、メリット・デメリットを現地駐在の日本人の声からリサーチ! 各国の事情について探っている <取材・文/週刊SPA!編集部>
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