ゲーム業界のキーパーソンが登場！ 【トップクリエイターの仕事場】 【前編】⇒ゲームで日本語を学んだ 『ロックスミス』プロデューサー
https://nikkan-spa.jp/322709 ◆【後編】 「初心者コンビ」 　ギターゲーム『ロックスミス』は、私とディレクターのポール・クロスに企画の話が回ってきて開発が始まりました。でも実は、2人とも一度もギターを弾いたことがなかったんですよ！　しかも、最初はアクションゲームを作ろうと思ってましたし（笑）。 　そもそもは、ユービーアイソフトサンフランシスコの社長がギター好きで、ギターの音を判定するアルゴリズムを作った会社を買収したのがきっかけです。それで我々に「これを売れる商品にしてくれ」と話が来て（笑）。「なんでギターを知らない2人にそんなこと言うの？」とミーティング後は結構ヘコんだんですが、だったらうちらでも自然とギターが弾けるようになるゲームにしようと考えて、方向性が決まりました。 　初心者のために弦の表示を直感的に見やすくしたり、曲中に自動で難易度を調整したりと、演奏しやすい工夫がいろいろと入っています。曲にもよりますが、1週間あれば完璧とはいかなくても1曲通して弾けるようになりますよ。 　制作で大変だったのは曲のセレクトです。チームにはヨーロッパ人、日本人、もちろんアメリカ人もいるんですが、ロックにはそれぞれ個人的な思い入れがあるじゃないですか。「この曲がなきゃロックは始まらないだろ」とか、もう口論ばっかり（笑）。候補は1000曲くらいありました。私としては、最終的に日本の曲が入らなかったのが残念ですが、追加ダウンロード曲には、日本の曲もぜひ考えたいですね。 　いつか未来のロックミュージシャンがインタビューで「ギターを始めたきっかけは『ロックスミス』」と言ってくれればいいなと思っています。それがうちら開発チームの夢なんです。 【肥後直己氏】 ユービーアイソフトサンフランシスコオフィスの立ち上げ人でもあるゲームプロデューサー。その第1弾のタイトルが『ロックスミス』 (C)2012 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Rocksmith logo, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.