発想がぶっ飛んだWindows8マシン「TAICHI」
【エイスース ASUS TAICHI】
11.6型のフルHD液晶を表裏に配置したウルトラブック。天板側の液晶はタッチパネル操作に対応し、閉じた状態ではタブレットPCとして使える。また、2画面を同時に利用することも可能だ。CPUはCore i7でSSDは256GB。メモリは4GBで、約5.2時間持つバッテリを搭載している。OSは64bit版Windows 8で、サイズ/重量はW306.6×D199.3×H3~17.4mm/約1.25kgだ。予想実売価格13万9800円(12月22日以降発売) ◆ウラもオモテもフルHD液晶!2画面ウルトラブックの実力は!? Windows8の性能をフル活用すべく、従来型ノートとタブレットを融合したモバイルPCが各社から続々と登場しているが、発想の飛び具合でいえば「ASUS TAICHI」の右に出るものはない。液晶画面を表裏に搭載しており、ノート側とタブレット側の画面を物理的に切り離しているのだ。 表裏に2画面あるのは慣れるまで持てあましそうだが、通常のノートとして使用中は天板側の液晶をオフにし、キーボードを閉じてタブレットモードで使う際は天板側の液晶をオンにすればいい。表裏の液晶を同時にオンするのは、現実的には商談や会議などで対面の人に画面を見せたいときが主か。その際は、同じ画面を表示するミラーモードと、個別の画面を映すデュアルスクリーンモードが選べる。外側の液晶にプレゼンシートを全画面表示しつつ、内側にはプレゼンの解説文や補足資料を表示するといったことも後者なら可能だ。プライベートでも、友達にPCゲームのプレイを披露したり、家族と旅行の写真を観賞したりする際に重宝する。 斬新な特徴が目を引くが、それでいてモバイルPCとしての完成度が高いことも見逃せない。表裏2画面搭載しながら、最厚部で18mmを切る薄さと、約1.25kgと十分な軽さを両立させている。バッテリ駆動が約5.2時間とやや短いのがネックだが、終日持ち歩くのでなければ十分合格ラインの仕様といえるだろう。 SDDも高速で大容量な256GBを積んでおり、Core i7の性能も相まって処理性能も上々。USB3.0端子やBluetooth4.0、SDXC対応のカードリーダーも備えており、最新のガジェットが存分に引き込めるのも強みだ。それでいて実勢価格は約14万円と、いたって現実路線。メモリアルモデルというふうでなく、ごく普通の選択肢として店頭に並んでいるのが、一番の凄みといえるのかもしれない。家電量販店で展示機を見かけたら、とりあえず触ってみよう。◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 3/3
◆編集担当Kの物欲刺激度 2/3
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