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モバイルノートの常識を覆す15.6型「LaVie X」の真価は?

【NEC LaVie X PC-LX850/JS】

15.6型のフルHD非タッチ液晶を採用したWindows 8ノート。このサイズでは世界最薄となる厚さ12.8mmを実現し、重量も約1.59kgにとどめている。まさに持ち歩けるタイプの据え置きノートだ。光学ドライブは非搭載だが、Core i7や4GBメモリ、256GB SSDを積んでおり、スペックは上々。バッテリ駆動も約7時間確保している。通信系はIEEE802.11a/b/g/nとBluetoothに対応する。実勢価格16万円 NEC LaVie X PC-LX850/JS◆本気で持ち歩ける15.6型ノート「LaVie X」の真価を見極める!  11.1型や13.3型が主流のモバイルノート市場に、据え置き型と同じ15.6型サイズの液晶を採用した「LaVie X」が投入された。携帯性の関係から、モバイルノートは普段使いよりひと回り小さいのが当たり前だが、LaVie Xはその常識を真正面から覆す。画面解像度がフルHDと高く、据え置き型と同等以上の広さをデスクトップに確保するうえ、相対するキーボード面にはテンキーが並び、エクセルなどの数値入力作業も効率的にこなせる。  基幹パーツもモバイル向けで最上級のCore i7-3517Uと256GB SSDを採用しており、処理性能にも遅れはなし。パワーポイント付きのオフィススイートとあわせて、仕事用にも即戦力で利用できるはずだ。目と指、処理のサクサク感といった感覚的なところで、メインの環境に匹敵するポテンシャルを備えているといえる。
NEC LaVie X PC-LX850/JS

筐体サイズはW375×D255×H12.8mm。アルミニウム合金を使ったフラットな外観が特徴的だ。左右側面には2基のUSB3.0ポートや1基のHDMI端子、SDXC対応のSDカードスロットなどを配置している

 この構成でモバイル向けとして成立しているのは、徹底的にスリム化された筐体ゆえ。12.8mmと薄いだけでなく、手前からヒンジ部までほぼフラットなので、カバンにスッと入れられるのがポイント。重量は約1.59kgとモバイルノートとしては軽くはないが、カバン内のスペースを無駄に奪わないので、少し厚めの雑誌を入れる感覚で持ち運べる。付属のACアダプタも18.5mm厚と薄く、泊まりのある出張時でも邪魔な感じはあまり受けないだろう。  ただし、これだけコンセプトを徹底しながら、光沢液晶を採用している点だけは気になる。暗めの会議室から昼間のオープンカフェ、夕暮れの電車の中など、モバイルノートはさまざまな光源の下で利用する。どこでも普段に近い環境を目指すなら、より映り込みしにくい非光沢タイプのほうが有利に思える。とはいえ、映像の見栄えは確かにいいので、これは好みの問題かもしれない。  総合的にみると、代わりの利かない存在感には、16万円台でも十分に安い。星は3にすごく近い2.5だ。 古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3

モバイルも据え置きも作業に集中できることを最優先に考えるライター

◆編集担当Kの物欲刺激度 2/3

薄くすることで落ちるボディ強度を、アルミニウム合金化することでカバー。そのため重くなってしまうのは仕方がない。13.3型で900gを切った「Lavie Z」のように、マグネシウムリチウム合金にすれば、薄さも軽さも実現できただろうが、それでは価格がもっと上がってしまう。今後に期待したい
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