更新日:2013年02月17日 17:07
仕事

極楽アジアツアー中に地獄に落ちた男たち

 週刊SPA!2/19号に掲載されている「男の[極楽アジアツアー]10選」では酒池肉林のバカンスプランを紹介しているが、なかには「軟禁」「追いはぎ」「逮捕」などひどい目に遭った人も。本誌では触れられなかったが、ここでは「極楽を目指した旅先で地獄のようなトラブルに巻き込まれた人」をリポートする。  まずは、治安が悪いことで有名なフィリピンでとんでもない目に遭ったという、松永浩紀さん(仮名・35歳)。 「出張で訪れたマニラで1日だけフリーな時間があったので、タクシーのドライバーに『どこか気持ちいいとこ連れてってよ』とお願いしたんです。すると、『ここから1時間半ほど行った郊外に美女揃いの置屋があるからそこへ行こう』と。到着して僕を待ち構えていたのは数名の屈強なフィリピン男たち。僕はそこの置屋にしばらく軟禁され、『カネを払うまで解放しない。(日本円に換算すると)30万円払え』と脅迫されました」  その場から逃げたい一心で、「そんな大金は持ってない。ホテルに戻ればカードがあるから、それで払う」と言った松永さん。タクシーでホテルまで連れていかれたという。 「しかし、僕の両隣りには軟禁していたフィリピン人が刃物を手に座ったので、途中で逃げることもできません。ホテルの部屋に入って逃げる隙をうかがってたのですが、タクシードライバーが電話で誰かと話した後、『おい、窓から外を見てみろ』と僕に言うので見てみると、地元の警察官が僕を見てニヤリと笑い手を振っていたのです……」  治安最恐国フィリピンでは警察官すら犯罪の片棒を担ぐ。そう痛感した松永さんはカードでキャッシングし、30万円を支払うしかなかったという。  ほかにも、旅先で酒池肉林を追い求めたあまり、阿鼻叫喚の体験をした人は後を絶たない。 「上海郊外でタクシーに乗り、地元の人しかしらないというカラオケキャバクラに連れて行かれたときのこと。クスリを盛られたのか、突然寝落ちしました。目が覚めると所持金はすべて盗られていて、路上に放り出されていました。クレームをいれようにも、店の場所がわからず、泣き寝入りするしかなかったです」(40歳・会社員)
カラオケキャバクラ

中国某所のカラオケキャバクラで客を迎えるホステスたち。油断大敵だ

「昔、深センの置屋街で遊んでいたときのこと。『警察だ!』と叫びながら男が入ってきて、手錠をかけられました。『中国で逮捕されたら終わり。刑務所にいれられる』と聞いていたので、土下座しながら有り金10万円を渡したら、意外とすんなり許してくれました」(33歳・デザイナー)  極楽と地獄はまさに表裏一体。鼻の下を伸ばして油断したりせず、賢く遊ぶことを心掛けてほしい。 <取材・文/ナカソネ>
週刊SPA!2/19号(2/12発売)

表紙の人/平野綾

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