【将棋電王戦第2局】現役プロ棋士敗れる! 将棋会館で何が起きていたか?<その3>

←前記事はこちら(https://nikkan-spa.jp/414668) 「フリーズのような大きなトラブルなく最後まで指せたことも幸運でしたし、将棋の内容も、たまたま運が味方したという部分が大きいように思います。(コンピュータとプロ棋士の)どちらが強いかということは、これから何度も戦ってみないとわかりません。今日の『ponanza』は1秒間に3千~4千5百万手を読みますが、思いのこもった人間がこんなに強いものなのか、こんなに強い人間が日本将棋連盟にはどれだけいるのかと驚きました。これからはハードというより、より正確な評価関数や、アルゴリズムの進化が求められるのではないかと思います」(「ponanza」開発者・山本一成氏) 「コンピュータは予想通りの強さでした。序盤の展開は想定外ではありましたが、あのくらいのことは、ずっと将棋をやってきていますので。人間は流れというか線で考えますが、コンピュータは点で考えているような違いは感じました。きょうは序盤と中盤に小さなミスが、終盤に大きなミスが自分に出てしまいましたが、それは相手がコンピュータだったからとか、プレッシャーがということではなく、これが自分の実力です」(佐藤慎一四段)
第2回将棋電王戦,第2局

終局直後の対局室

 事前の戦略や戦術が関係なくなるような力勝負の結果、紙一重の差で勝負が決した第2局では、プロ棋士の強さとコンピュータの強さが、より鮮明に見えてきた感がある。だが、団体戦としての勝負の行方は、逆にますますわからなくなった。 「人間の良さもソフトの良さも出ていた、感動的な熱い戦いで。当然、どちらかに勝ち負けはついてしまうんですが、いずれにせよ自分も来週こんな将棋を指したいと強く思いました」(船江恒平五段)
第2回将棋電王戦,第2局,記者会見

終局後におこなわた記者会見

 正直なところ、筆者も一将棋ファンとして、プロ棋士が負けてしまったことについては大きなショックを受けている。この歴史的な結果がのちにどのように振り返られることになるのか。結論めいたことを書くことも、想像することもできない。ただ、何かすごいものを見てしまったという驚きと、さらにこれから何が起きるのかという期待と不安が入り混じったような思いが募るばかりである。  『第2回 将棋電王戦』第3局「船江恒平五段 vs ツツカナ」は、4月6日だ。 ⇒【将棋電王戦第3局】プロ棋士に勝った「ツツカナ」とは? ◆船江恒平五段 vs ツツカナ PV – ニコニコ動画:Q http://www.nicovideo.jp/watch/1364393871 ◆ 第2回将棋電王戦 特設ページ http://ex.nicovideo.jp/denousen2013/
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ