コリアン・ロック噂の2組、Romantic Punch、ASHGRAYを直撃
Romantic Punch。旗印は「ROMANTICな歌詞とライブ重視のPUNCHのあるサウンド」だ。
「韓国で1000回を超えるストリートライブをやってきた。観客がゼロでも、演奏だけで300人は集められますよ。それには、まずは僕らが盛り上がらなきゃ!」
路上で培ったタフネスは楽しさへ変換され、ライブはエンターテインメント性たっぷり。歌詞にはエロチシズムも漂い、イニョクが「意識はしてないけど、自然と歌詞がセクシーになっちゃう」と言えば、他のメンバーがすかさず「彼の人生がそうだから」と突っ込む。インタビュー中はジョークが絶えず、「日本でも路上ライブをやりたいね。やるなら富士急ハイランドで富士山を背景に! 原宿のギャルの前で! ディズニーランドで!」と語る。エロスが彼らの明るさによって“楽しく美味しい音楽”へと昇華され、フロアは若い女性でびっしりだった。
2組目は2008年に結成され、6回目の来日となるASHGRAY 。国民的アイドル、Click B(KARAの大先輩)で「ギター神童」と騒がれたノ・ミニョクがギターを務めることで有名だが、「Click Bの音楽は僕の意思と関係がなく、自分の音楽をやりたいという思いが募った。バンド・バトル番組『TOP BAND2』に出場したのも“アイドル出身”という先入観を払拭したかったから」と語る。
⇒【写真】ASHGRAY https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=423114
音楽的支柱のシム・テヒョン(Key)もかつてはアイドルへ楽曲提供してきたが、「ここでは自分のやりたい音楽ができる」としてリミッターを解除。ジャズ・シンガーから転身したマ・ヒョングォン(Vo)は大学教授も務め、DAVICHI(元千葉ロッテ、金泰均選手の応援歌「8282」を歌う女性デュオ)らも彼にヴォーカル・レッスンを仰いだ。
そんな3人のキャリアが交差して生まれた音楽には、“明るみを帯びた灰色”を意味するチーム名のとおり、温もりと陰りが同居し、アコースティック~モダンロック~ポップなサウンドを跨ぐ。テヒョンは除隊したばかりで、5月発表の新曲は彼らにとって新たなスタートとなる。
毎週末、都内のどこかで韓国ロックを楽しめると言っても大袈裟ではない2013年。気になる方には、4月20日、東京・四谷OUTBREAK!でライブを行うA-FRICAとJUN HEEがお薦め。特に前者の迫力ある女性ヴォーカルは必見!! <取材・文/キム・タク>
●Romantic Punch https://www.facebook.com/Ropun
●ASHGRAY http://www.soundholic.co.kr/new/?con=sound&s=artist&artistid=26&m=bio
●OUTBREAK! http://www.tsubaki823.com/schedule.html
K-POPブームが急激に冷え込む現在、韓国ロックが熱い。アイドルもロックに接近し、オリコンチャート上位常連のキム・ヒョンジュンはメタル・バンドとともに日本を回り、元東方神起のジェジュンは東京ドームでV系ロッカーに変身。バンドも多数日本に上陸し、かつてない勢いがある。ここでは今年3月に東京・下北沢のライブハウス「GARAGE」で来日公演を行った注目の2組を紹介したい。
まずは2004年デビューの
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