更新日:2013年04月17日 17:29
エンタメ

コリアン・ロック噂の2組、Romantic Punch、ASHGRAYを直撃

Romantic Punchのメンバー。左から、レイジ(Gt)、イニョク(Vo)、ハナ(Ba)、コンチ(Gt)、トリッキィ(Dr) 。バンド・バトル番組「TOP BAND 2」準優勝の実力派には、インタビュー中もファンから差し入れが

 K-POPブームが急激に冷え込む現在、韓国ロックが熱い。アイドルもロックに接近し、オリコンチャート上位常連のキム・ヒョンジュンはメタル・バンドとともに日本を回り、元東方神起のジェジュンは東京ドームでV系ロッカーに変身。バンドも多数日本に上陸し、かつてない勢いがある。ここでは今年3月に東京・下北沢のライブハウス「GARAGE」で来日公演を行った注目の2組を紹介したい。  まずは2004年デビューのRomantic Punch。旗印は「ROMANTICな歌詞とライブ重視のPUNCHのあるサウンド」だ。 「韓国で1000回を超えるストリートライブをやってきた。観客がゼロでも、演奏だけで300人は集められますよ。それには、まずは僕らが盛り上がらなきゃ!」  路上で培ったタフネスは楽しさへ変換され、ライブはエンターテインメント性たっぷり。歌詞にはエロチシズムも漂い、イニョクが「意識はしてないけど、自然と歌詞がセクシーになっちゃう」と言えば、他のメンバーがすかさず「彼の人生がそうだから」と突っ込む。インタビュー中はジョークが絶えず、「日本でも路上ライブをやりたいね。やるなら富士急ハイランドで富士山を背景に! 原宿のギャルの前で! ディズニーランドで!」と語る。エロスが彼らの明るさによって“楽しく美味しい音楽”へと昇華され、フロアは若い女性でびっしりだった。

グンちゃんファンには「ラブレイン」出演でおなじみのASHGRAY。左から、ノ・ミニョク、マ・ヒョングォン、シム・テヒョン

 2組目は2008年に結成され、6回目の来日となるASHGRAY 。国民的アイドル、Click B(KARAの大先輩)で「ギター神童」と騒がれたノ・ミニョクがギターを務めることで有名だが、「Click Bの音楽は僕の意思と関係がなく、自分の音楽をやりたいという思いが募った。バンド・バトル番組『TOP BAND2』に出場したのも“アイドル出身”という先入観を払拭したかったから」と語る。 ⇒【写真】ASHGRAY https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=423114  音楽的支柱のシム・テヒョン(Key)もかつてはアイドルへ楽曲提供してきたが、「ここでは自分のやりたい音楽ができる」としてリミッターを解除。ジャズ・シンガーから転身したマ・ヒョングォン(Vo)は大学教授も務め、DAVICHI(元千葉ロッテ、金泰均選手の応援歌「8282」を歌う女性デュオ)らも彼にヴォーカル・レッスンを仰いだ。  そんな3人のキャリアが交差して生まれた音楽には、“明るみを帯びた灰色”を意味するチーム名のとおり、温もりと陰りが同居し、アコースティック~モダンロック~ポップなサウンドを跨ぐ。テヒョンは除隊したばかりで、5月発表の新曲は彼らにとって新たなスタートとなる。  毎週末、都内のどこかで韓国ロックを楽しめると言っても大袈裟ではない2013年。気になる方には、4月20日、東京・四谷OUTBREAK!でライブを行うA-FRICAとJUN HEEがお薦め。特に前者の迫力ある女性ヴォーカルは必見!! <取材・文/キム・タク> ●Romantic Punch https://www.facebook.com/Ropun ●ASHGRAY http://www.soundholic.co.kr/new/?con=sound&s=artist&artistid=26&m=bio ●OUTBREAK! http://www.tsubaki823.com/schedule.html
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