仕事

IT業界で大切なのは頭の良さよりも社交力!?

すごい才能の持ち主でも血のにじむような努力をしているわけではない。それなのに社内で認められている&取引先の信用を勝ち得ている――そんな「“なぜか”成功」している人ってどの業界にもいるもの。彼らの成功ロジックとは何か? その手法をマネすることで、我々も勝ち組の味を知ろうではないか。 【キャリア&学歴なしでも成功した男たちの実例集】 ◆地方の専門学校卒&20代後半で上京⇒年商5000万円、社員10人のベンチャー企業に成長させた 地元群馬のIT系専門学校を卒業後、地場のシステム会社に就職。SEとして6年間働いた後、フリーランスとしてHPの制作請け負いなどを手掛けていた根岸祐介氏。こういっちゃあ何だが完全に地域密着型の非エリートの経歴。しかし、友人の誘いで上京後、システム受託会社「ガジュマル」を設立し、IT不況のさなか、わずか2年で社員10人を擁する年商5000万円規模の会社に成長させたというから頭が下がる。やはり、血ヘドを吐くほどの努力の賜なのか?
根岸祐介氏

会社のスタッフとはフラットな関係です

「いやぁ、会社員時代も朝まで飲んで寝落ちしたり、仮病して彼女と遊んじゃったり。飲みと音楽が大好きな平凡な男ですよ」 だったら、激戦区のIT業界で、どうやって成功できたの? 「うーん。取引先の年長者と飲みに行くのが苦にならない性格が幸いしたんですかねぇ。飲みの席で、仕事での考え方の相違はないか、ぶっちゃけトークをしますから、お客さんとの間に齟齬が生じることがないんです」 付き合いがいいといってヨイショは嫌い。取引先のおエライさんだろうが部下だろうが決して態度を変えないのも、人から信頼されるコツだという。「なでしこジャパン」の佐々木監督じゃないけど、「横から目線」ってヤツか。 「会社のメンバーともよく飲みに行って、皆が出し合って盛り上がったアイデアは、すぐ事業化しちゃうんです」 ライブ情報のポータルサイトや、マスコミ向け撮影場所の提供サイトを始めるなど、新たなビジネスのネタに困ることはないという。 「そもそも自分のことを社長だとも思ってないんで(笑)。メンバーが取ってきた仕事で『取引先に常駐せよ』と言われれば、喜んですっ飛んで行きますから」 いい意味でのプライドの低さとフットワークの軽さ。凡人に必要なのはこの2つだ。 【成功できたワケ】 無機質なIT業界で目立つのに大切なのは頭の良さよりも社交力 【根岸祐介氏】 ライブ情報ポータルサイト「セトリ!!!」(http://www.setlist.mx/)の他、別事業として、レンタルスタジオの「スタジオバリュー」(http://www.studio-v.jp/)も運営。HPはhttp://www.gajumale.co.jp/ ― 平凡なのになぜか成功する男の共通点【6】 ―
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