お金

市場統合する[大証銘柄]は急騰と押し目狙いで勝負

7月16日に東証と大証の現物株の市場が統合される。二大取引所の再編によるマーケットの動向、そして、個々の相場にどんな影響があるのか? 日経平均への起爆剤となりうる爆騰の可能性を秘めた銘柄をこっそり教えてもらった。 ⇒【中編】市場統合で大化け予定の[お宝大証銘柄]を探せ
https://nikkan-spa.jp/456506
【後編】急騰狙いと押し目狙いチャンスは二度やってくる
藤井英敏氏

藤井英敏氏

「アベノミクス相場に加え、年明けから信用取引の規制が緩和されたことで、『億り人』となった個人投資家が続出しています。一時はリーマンショックでなりを潜めた彼らが復権したことで、過去に仕手化してデイトレーダーたちの人気を集めた大証銘柄も、再び脚光を浴びて活気づく可能性があるでしょう」(カブ知恵の藤井英敏氏)  ただし、これらの「統合期待」銘柄も、必ずしも思惑通りに上昇するとは限らない。フィスコの小川佳紀氏は、現状ですでに統合の期待を織り込んで上昇している銘柄も多く、安易に飛び乗ると高値掴みの危険性があると指摘する。 「TOPIXへの新規組み入れは、8月30日と10月31日の2回に分けて行われることになっており、いわばその日限りの『イベント』です。指数の買いはその日の引け(最後の取引)に入るので、そのタイミングでの急騰を狙った利益確定の売り注文が大量に出ることが予想され、そのボリュームによってはさほど上昇しないこともありえます」  それでも、イベントによる急騰があれば、翌日は反動で下落するもの。そのタイミングも投資チャンスになりうるという。 「中長期での上昇が期待できる銘柄を狙って、翌日以降の押し目を拾うのも戦略のひとつ。業績が伴っていれば、いずれはまた上昇するものです」(小川氏)  うまくすれば、早めに仕込んで指数の組み入れ日に利益確定し、翌日以降に再度押し目を狙って利益を得る、という二度おいしい投資も可能だ。  東西二大市場の統合は、投資家にとってまたとない「祭り」。この夏は千載一遇の祭りに乗って、資産もホットに沸騰させてはいかがだろうか。 ★狙い目の大証単独上場株 ●「西尾レントオール」 期待度:★★★★★ 大1・9699 株価2015円 単元株数100株 総合レンタル大手。建設機械に強く、「復興需要に加え、安倍政権の公共投資で中長期的な値上がりにも期待」(小川氏) ●「神東塗料」 期待度:★★★☆☆ 大1・4615 株価224円 単元株数1000株 住友系の塗料メーカー。「かつて仕手化したこともあり、市場統合を機に再び売買が活発化して急騰する可能性も」(藤井氏) 【藤井英敏氏】 日興証券、フィスコを経て’05年にカブ知恵を設立。大型株から超小型株、IPOまで幅広くウォッチし、投資情報を提供。著書に『おいしい株の見つけ方』など 【小川佳紀氏】 フィスコ株式リサーチ部アナリスト。岡三証券を経て現職。個別銘柄分析を担当。中小型株、新興市場株の分析から為替相場まで幅広く担当する ※株価は6月5日の終値 取材・文/森田悦子 ― 市場統合で大化けする[大証銘柄]を公開!【3】 ―
おいしい株の見つけ方

株のデータをカンタンに見抜くコツとは

テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ