更新日:2013年09月26日 13:13
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日本中の宣伝文句がポエム化している!?

キャッチコピー,マンション,ラーメン マンション広告のキャッチコピーからラーメン屋の社訓(?)まで、最近目につくポエム的フレーズ。やたら大げさすぎたりして、何が言いたいのかわからなくなっている例も多数あり。そんな巷にあふれるポエム化現象を徹底的にリサーチ!  まずは新築分譲マンションのチラシやパンフレットと謳い文句。高級感や環境をアピールしたいのはわかるけど、勢い余って妙なポエムみたいになっちゃってる。 「優雅なる暮らしの血脈を継ぐ、人生の指定席となる住まい」(エクセレントシティ西千葉春日) 「時を超える、粹功なる逸邸」(ヴィークコート三軒茶屋) 「日常に迎賓の志を宿す気韻漂う空間の美学」(パークナード元麻布) など、言葉遣いがいちいち大げさ。 「かつて、青い薔薇が幻の華として多くの人々の羨望を集めたように、今ここに、華麗な青い薔薇にも例えられる憧憬の邸宅が結実する」(セントラルレジデンス外苑西通り)って、なぜ“青い薔薇”に例えるのか。  続いてはホテル・旅館。「ただそこにある海を視ることに 時を委ねてみる 土に触れ 水に触れ 天に触れる 風の薫が記憶の蓋を開ける」(静岡県「海のはな」)のように、自然と戯れる雰囲気を醸し出すのも旅館ポエムの特徴だが、「ありのままの自然を感じるひととき 地球の鼓動を感じるひととき 嵐を観る宿」(三重県「御宿ジ・アース」)ってのは……? 台風の多い土地柄なのか、何か激しいことが起こるたとえなのか、冒険心をそそられる。  最後はラーメン屋。「好敵手とは それは自分」(「武蔵屋」明大前店)など、ラーメン屋の壁に貼られているのは、松岡修造氏の口から飛び出しそうな実にソウルフルなポエムが多い。 「清く正しく美しく 散歩に読書に ニコニコ貯金 週末は釣りゴルフ写経 世のため人のため社会のため Love&Peace&Together♪♪♪」(「ラーメン二郎」横浜関内店)はルー大柴ばりの華麗な英語交じりのフレーズを炸裂させつつ、最後は「国の乱れは宇宙の乱れ ニンニク入れますか?」と宇宙情勢まで慮る。壮大っス! 『週刊SPA!』9/10発売号では、「[ポエム化する日本](驚)症例報告」という特集を掲載中。なぜこんなに世の中にポエムがあふれるようになったのか!? 確認してみてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
週刊SPA!9/17・24合併号(9/10発売)

表紙の人/中居正広

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