アラフィフの星!「世界パズル選手権」優勝者は過去最高年齢の49歳
―[知られざる偉大な日本人王者大集合]―
なでしこジャパンのW杯優勝は確かに素晴らしかった。でも、日本にはまだまだすごい人たちがいる。世間ではあまり知られていないけど、実は世界で活躍しているマイナー競技の“偉大なチャンピオン”たち。その奮戦ぶりと日々の鍛錬、競技への情熱を、しかと見よ!
【パズル】
有松太郎さん(10年世界パズル選手権優勝)
◆「こう解いて」というメッセージを受け取れた瞬間が快感なんです
クロスワード、サムクロス、数独などのペーパーパズルの早解きを競う世界パズル選手権。昨年10月にポーランドで行われた第19回大会では、参加27か国中で日本は団体戦準優勝、個人戦では有松太郎さん(49)が優勝した。
「若い頃からルービックキューブや知恵の輪が好きで、’02年の大会初出場を機に紙のパズルの魅力にのめり込んでいきました。問題の作成者はどんなに難しい問題でも、“ここに気づけばすんなり解ける“というポイントを必ず作るもので、そういう作成者の『こう解いてくれよ』という隠されたメッセージを受け取れた瞬間がとても快感なんですよね」
アメリカとドイツが強豪だが、昨年は決勝戦まで残った4人のうち3人が日本人だったという。
「ただ、残り1人が過去10年で7回優勝のドイツ人で、私たち日本勢よりもワンランク上の実力者。けれど、決勝は7問の早解きなんですが、そのドイツ人はどこかの問題でつまずいて10分以上費やしていたらしい。私は普段どおり自分の実力を出しただけなので、優勝した瞬間は正直、ラッキーだったなと思いましたね」
ちなみに49歳で優勝した有松さんは、過去最高年齢の優勝者に。
「頭脳勝負の世界では頭のやわらかさやひらめく力が重要で、若い人ほど有利。実際、日本の代表選手は私以外の3人とも20代でしたから。だから海外の選手からは『本当に49歳か?』とさんざん驚かれましたよ(笑)」
日本のアラフィフの星ですね。
― 知られざる偉大な日本人王者大集合【8】 ―
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