おばあちゃんDJ、SUMIROCKさん(78歳)を直撃
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「鉄腕アトムから入り、ジャズやシャンソンでまとめあげていくSUMIROCKスタイルは衝撃的でした。課題はタイミングで、具体的に言えばPlayを押すタイミングがまだ一拍早いけれども、こうした技術は練習すれば必ず身につきます。自転車を乗れるようになったときの感覚、アレに近い。SUMIROCKさんにも納得するまで教えたいですね。ミックスの基本スキルを身につけてからが本当に楽しいところで、選曲センスを存分に発揮してほしい」
idpsでは、基本技術をDJ TSUYOSHI氏ら日本を代表するDJ陣が直接指導してくれる他、ダンスミュージックの歴史を振り返る講義や、実際にDJとして舞台に立つイベントも用意している。ここから巣立ち、活躍し始めているDJも出始めているという。
「面白いもので、初めは自信なさげに機材を触っていた人たちがメキメキとやり方を覚えていくと、だんだん“DJの顔”になっていくんですね。雰囲気が出てくる。上達の近道として、ぜひ利用してもらいたい」(DJ TSUYOSHI氏)
興味のある人は、是非DJ SUMIROCKに続いて欲しい。
●International DJ&Production Scholl http://www.idpsorg.com/
<取材・文/日刊SPA!取材班>
片耳をヘッドフォンに押し当て、肩で揺らしながらリズムをとり、曲と曲をミックスする――。男なら、誰しも一度は憧れる存在、それがDJというものだろう。
だが、いざ高額な機材を揃えてみても、チンプンカンプン。拍の取り方もわからなければ、どうすれば曲がきれいにつながるかイメージできない。大枚はたいて買ったミキサーやCD-Jがタンスのこやしに……なんて人も少なくないはずだ。音楽への情熱を失い、機材は無用の長物に。これではいろんな意味でもったいない。
そこで注目されているのが、現役で活躍するDJ陣が講師を務めるDJスクール。御年78歳、普段は高田馬場の中華料理店で働くDJ SUMIROCKが門を叩いたのは、東京・麹町にあるidps(インターナショナルDJ&プロダクションスクール)だった。
「みんなで集まって、踊ったりするのが好きで。そういうイベントで遊ぶうちに、自分でもDJしてみたくなってしまったんです。で、友人伝いにidpsを薦められて。怖いもの知らずなところがあるんで、飛び込んでみました(笑)」
皆がつまづくミックスは、SUMIROCKにとっても大きな難関だった。
「今でも完璧にできるわけではありません。歳のせいかどうしてもズレてしまって、キレイにハマらないことはある」
と語るSUMIROCKだが、入学前から比べればメキメキと腕をあげた。その理由を聞くと、はにかみながらこう答える。
「先生がそばにいて、つきっきりでダメ出しをしてくれるから。例えばミックスでは反復練習といって、同じ音源をつかってコツを掴む練習を何度も何度もやるんですけど、1人だったら甘えて投げ出しちゃっていたかも。おかげで様で、皆の前でDJする機会にも恵まれました。パリやノルマンディのクラブでも回したんですよ。先生には本当に感謝していますね」
同校で主任講師を務めるのは、世界を股にかけて活躍するDJ TSUYOSHI氏。2012年の入学以来、SUMIROCKを指導してきた。
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