前代未聞!アップアップガールズ(仮)富士山ライブの舞台裏【後編】

 8月7日、とうとうこの日がやってきた。常在戦場をモットーとするアイドル・アップアップガールズ(仮)が「富士山 山頂頂上決戦(仮)」なるイベントを決行したのだ。これはメンバーが自力で富士山に登り、なおかつ山頂でライブを行うという無謀な企画。そんなことに挑戦したグループなど、もちろん過去に例がない。今回はそんな前代未聞ライブの舞台裏をレポートする。

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 翌日の起床時間は午前4時。支度を済ませて御来光を見た7人は、感激の声を挙げる。そして意を決したように、午前5時から再び登り始めた。

山頂付近まで登っても、この余力! フィジカル系アイドルとの異名はダテじゃない

 富士山登山経験者ならおわかりいただけるだろうが、本当に辛いのは8合目から山頂までの間である。単調な景色が続き、酸素も明確に薄くなってくるからだ。「山頂まで○メートル」と記された看板を見るたびに、「さっきから×メートルしか進んでいないのかよ……」と心が折れそうになる。5合目から頂上まで成人男性が登る際の消費カロリーは4000kcal。フルマラソンが2300kcalといわれているので、その過酷さは尋常ではない。

 だが、7人は苦しむ様子など微塵も見せない。むしろピクニック気分で楽しんでいる様子がありありと伝わってくる。メンバー同士で励まし合い、冗談を飛ばし、歩く順番を自主的に調整していく。山頂付近に到達すると、自分たちの持ち歌を大声で合唱し始めた。これには登山ガイドの池川利雄氏も「信じられない。この仕事を15年やっているけど、歌い出す人なんて初めて。9合目からは呼吸が荒くなって、口もきけないのが普通なのに……」と目を白黒させていた。

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 午前10時15分、ついにアプガは富士山山頂の久須志神社(標高3715m)に到達した。飛び上がって喜びを爆発させる7人。しかし、すぐさま神社でヒット祈願を済ますと、軽い食事を摂り、本日のライブ会場となる富士宮口頂上付近・このしろ池へと移動する。

 現地では富士山の火口が壮大に広がっていた。巨大スピーカー、映像用ビデオカメラ、PAなどをセットするスタッフ。「戦闘服」であるステージ衣装に着替えるメンバーたち。「前代未聞すぎるだろ~!」「アハハ! 本当に来ちゃったよ!」などと7人はすでにテンションMAXだ。ほかの登山客も何事かと様子を伺う。機を見るに敏なメンバーたちは、「今からライブやります! よかったら観ていってください!」と猛アピール。100人ほどの観客が簡易ステージの前に集まった。

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 13時過ぎ、本番1発撮りのミニライブがスタートした。『全力! Pump Up!!』の強烈なビートに合わせ、ステップを踏む7人。楽曲もメンバーの名前も知らないはずなのに、観客からは自然発生的に歓声が巻き起こる。それにつけても、シュールな光景である。ステージでもスタジオでもないから、床はゴツゴツした岩場。なぜ7人はこんなに無茶をするのか? それがアプガだからだ。そもそも、なぜ山頂で歌う必要があるのか? そこに山があるからだ。

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「以上、アップアップガールズ(仮)でした! ありがとうございました!」

 パフォーマンスし終わったメンバーが挨拶すると、大きな拍手が寄せられた。メンバーも「達成感、ハンパねぇ~!」と満面の笑みだ。その様子を遠くから見守っていた池川氏も、「大・大成功と言っていいんじゃないでしょうか」と目を細めていた。

「天候に恵まれたということもありましたが、とにかくメンバーが想像以上に事前の準備をしっかりやっていた。特に普段からやっている体力トレーニングが効いていましたね。それと驚いたのは、チームワーク。やっぱり登山っていうのは“個”じゃないんですよ。チームとして、ひとつの目標に向かうということが大事なんです。その点、7人は自然と互いに励まし合ったりしていましたから。グループ内でコミュニケーションしていく能力が本当に素晴らしいと思う。ライブ活動などを通じて培った絆が、山登りでも活かされたんでしょう。さらに言うと、今回の登山でその絆はさらに深まったと思います」

 最後に池川氏は、特に印象に残ったメンバーとして新井愛瞳の名を挙げた。最年少ということに加え、身体が小さくフィジカル面で不安を残す新井。だが決して弱音を吐かず、前を向き続ける姿勢は「大人たちも見習うべき」と手放しで絶賛していた。

 下山に突入すると、大人たちのふがいなさは初日以上だった。その場に座り込んで動けなくなったり、膝を痛めてギブアップ宣言をする者が続出。そんな報道陣や事務所スタッフの様子を見たアプガのメンバーは、「リュック持ちましょうか?」と憐みの眼差しを送る。どちらがタレントだかわからない、カオスな取材現場である。そして大人たちが倒れるたびに、アプガのフィジカル・エリートぶりが際立つというアイロニー。山の楽しさはアプガが、山の厳しさは大人たちが証明して見せた格好だ。

「登山っていうと、とにかく苦しいっていうイメージしかなかったんです。だけど実際は、全員で歌ったりして、すっごく楽しかった! また登りたいです」(関根梓)

「辛かったとき、メンバーから声をかけられたのがすごく励みになったんですよ。やっぱりアプガはこの7人だなって再確認しました」(森咲樹)

「この7人で一緒に登っていなかったら、私は途中でリタイヤしていたと思う。この富士山で、チームワークが強くなったのは間違いないです」(仙石みなみ)

「今回の成功で、山岳アイドル=山ドルを目指すという方向性も見えてきました。アウトドア全般に興味があるし、ますますサバイバル感を強めていきたいです」(古川小夏)

 帰りの車中、佐保明梨がぽつりと呟いた。

「山登りは、人生に似ている……」

 現在のアプガは、富士山登山にたとえるなら7合目に差しかかったところだと佐保は指摘する。ここからが、本当に登るのが大変なゾーンということである。

「だけど、そこを超えたら山頂ですから。上に行った人しか見ることができない、素敵で綺麗な光景が待っているはずなんです。それを見るまでは、私たち、諦められない。これからも、がむしゃらに登り続けていきます!」

 アプガは8月11日から全国ツアーに出るほか、多数のイベントやフェスに出演。7人の熱い夏は始まったばかりだ。

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「富士山山頂頂上決戦(仮)」前哨戦として、アップアップガールズ(仮)は富士山の激坂ヒルクライム自転車実況ライドにも挑戦。ソニーアクションカム×実況ライドで新しいサイクルスタイルを提案する「Japan Dream Road」プロジェクトに参戦している。こちらの模様はソニーの実況ライドサイトにて公開中だ。

【アップアップガールズ(仮)2014 Summer Live Tour Hot! Hot! Hot!】
8/12(火)~宇都宮決戦~@HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
8/18(月)~厚木決戦~@厚木Thunder Snake
8/20(水)~柏決戦~@柏PALOOZA
8/22(金)~岐阜決戦~@岐阜club-G
8/28(木)~東京決戦~@下北沢GARDEN

【イベント出演スケジュール】
8/14(木)IDOL NATION@国立代々木第二体育館
8/16(土)ふれあい夏祭り@ヤマダ電機 LABI1高崎
8/17(日)DDTプロレスリング 「両国ピーターパン2014~人生変えちゃう夏かもね!~」@両国国技館
8/19(火)TOWER RECORDS Presents SuG LIVE BATTLE 2014@TSUTAYA O-EAST
8/23(土)FREEDOM NAGOYA 2014@名古屋大高緑地公園特設ステージ
8/24(日)超絶元気発信☆押忍!推す!OS☆U~アイドル大集合~ in ZEPPNAGOYA
8/24(日)LABI IDOL FESTIVAL@ヤマダ電機 LABI1高崎
8/29(金)Hello!Project 2014 KOREZO!@札幌市民ホール
8/30(土)奥会津ロックフェス@美坂高原 特設ステージ
8/31(日)@JAM EXPO2014@横浜アリーナ
9/15(月祝)ぐるぐる回る2014@埼玉スタジアム2002 コンコース

【アップアップガールズ(仮)対バンROCKS(仮)~東京決戦 3DAYS~】
@渋谷CLUB QUATTRO 
・9/9(火)vs未定 ・9/10(水)vsTHE イナズマ戦隊 ・9/11(木)vsHAWAIIAN6

アップアップガールズ(仮) オフィシャルサイト

<取材・文・撮影/小野田 衛>

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