国会議員の興味は「政治とカネ」
参議院内にある五車堂書房には「国会議員はもちろん、秘書や国会図書館の人も来るね。いずれにしても皆、公務員ですよ。一般の人は入れないから」。となるとやはり、売上ランキングにも特徴あるんでしょうな。
「ランキングも何も、大して売れてない。売れるのは薄くて安い新書や文庫。厚くて高い本なんか売れやしない」と、ご主人がボヤきながらのランキング発表。
1位は合同庁舎内にある島田書店と同じだが、2位以下はやはり政治色が出てるような……。
「まあ、だいたいが新しく発行されたものですね。長く売れてるのは7位の海部さんの本。出版されたのは去年だから。『政治とカネ』というタイトルが気になるんじゃないのかな」
海部さん以外、政治家の著書が見当たらないけど……?
「現役の政治家の本は売れないと思いますよ。最近では小沢さんの『悪党』がヒットしたけど、アレは書いたのは秘書だしね。政治家が出版しても、だいたいはパーティで配っておしまいなんじゃないかな(笑)」
【五車堂書房売上ランキング】
1位:『官僚の責任』(古賀茂明/PHP新書)
2位:『決断できない日本』(ケビン・メア/文春新書)
3位:『原発を終わらせる』(石橋克彦/岩波新書)
4位:『世界を知る力 日本創生編』(寺島実郎/PHP新書)
5位:『消費税をどうするか』(小此木潔/岩波新書)
6位:『「通貨」を知れば世界が読める』(浜矩子/PHP新書)
7位:『政治とカネ』(海部俊樹/新潮新書)
8位:『日本の領土』(芹田健太郎/中公文庫)
※「累計では浜矩子のはよく売れた」とか。この店でコレが売れるのも不安だなあ
― [意外な(局地的)ベストセラー本]大調査【4】 ―
『政治とカネ―海部俊樹回顧録 (新潮新書)』 戦後政治の光と影を知る、首相経験者による前代未聞の証言。 |
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